第百五十七話 信じる心が開く明日
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きた。
「長い戦いになるでしょうけれどね」
「ああ、宜しくな」
「マシンのチューンナップは御願いね」
「わかってるさ。俺は乗るのも得意だけれどな」
「そっちも期待してるわ」
ミサトはにこりと笑ってザズに応える。
「いいわね、ケーラ」
「楽しみにしてるよ」
「ただな、俺にこいつの不幸の皺寄せ来そうで怖いな」
何故かマサキはそれを恐れていた。
「何でだ?」
「勝てるわよ、新条君」
「レインさん、何か言ったか!?」
マサキはその言葉にやけに怯えた顔を見せてきた。
「今の言葉はちょっと止めてくれ。怖くて仕方ないからよ」
「私何も言ってないけれど」
「えっ!?」
レインにそう返されて目をしばたかせる。
「じゃあ一体誰が」
「私・・・・・・」
アルシオーネがぽつりと呟いてきた。
「何か無意識のうちに喋ってしまって。御免なさい」
「ああ、アルシオーネさんか。何か声が似てるからよ」
マサキはその声を聞いてまた頷く。
「済まねえ、にしても人がまた増えたのは有り難いな」
「そうね。何はともあれそれは助かるわ」
ミサトは穏やかな笑みでそれに応える。
「これでやっと五人揃ったし」
「ミサトさん、九人全員だと思うけれど」
しかしここでシンジが突っ込みを入れる。
「あっ、そうだったわね」
「わらわも何か関係ありそうじゃな」
ククルはそのやり取りの中で呟く。
「前からミサトとは奇妙な縁を感じておるが」
「そうね。何はともあれ皆揃ったって感じね」
「月に向かってね」
レイがぽつりと呟く。その中でランティスは一人離れた場所にいた。
「ねえランティス」
プリメーラが声をあげる。
「私達もいいわよね」
「そのつもりだ」
ランティスは応える。そして皆のところに来た。
「俺も共に戦いたい」
「ランティス・・・・・・」
「それでいいか」
「いいのか!?本当に」
光は彼を見上げて問う。
「私達と一緒に」
「俺の方こそ頼みたい」
光の顔を見てまた言う。
「御前と共に戦いたい。いいか」
「うん!」
光は明るい顔でそれに応える。
「頼む、一緒に」
「わかった。それではな」
「ああ。私達はずっと一緒だ」
光は明るい顔でランティスに応える。
「戦おう、そして」
「うむ」
二人の絆が今出来上がった。その中で彼等は見詰め合う。プリメーラは何時の間にか二人から離れて一人になっていた。そこにモコナが来た。
「ぷう、ぷう」
「わかってるわよ」
モコナに対して笑みで応える。
「あんたとも一緒にいたいわ。いいわよね」
「ぷう」
モコナはそれに応える。彼女達も参戦することになった。
魔法騎士とセフィーロの者達、三隻の戦艦を加えたロンド=ベルは地球圏に戻ることになった。戦いはそちらに戻ろうとしていた
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