第百五十七話 信じる心が開く明日
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」
タータがサンユンに言う。
「これはもっと凄いわ」
「それが増幅されて」
タトラも顔を強張らせている。何時になく真剣な顔だ。
「より邪悪なものに」
「何てことだよ」
ザズはそこまで聞いて言葉を失う。流石の彼等もこれだけの邪悪な力を見ては打つ手がなくなってしまった。そう思えたのだった。
その頃セフィーロ城には避難民達が怯えたコアでいた。そこにはモコナもいた。
「ぷう、ぷう」
ミラに声をかける。励ますように。
「そうだね」
ミラはそのモコナに元気付けられた。そうして表情を明るくさせる。
「恐いって思ったら・・・・・・駄目よね」
「そうや!」
その言葉にカルディナが頷く。
「諦めたらあかんで、皆!」
「そうだ!!」
フェリオがそれに頷く。
「セフィーロの魔物は全て心が生み出したものだ!」
「えっ!?」
「俺達の心が」
「そうなんや」
カルディナはまた彼等に言う。
「恐いって考えたら余計に敵を強くさせるんや」
「デボネアは私達の心なのね」
「そうだ」
フェリオがプレセアの言葉に頷く。
「だからここは」
「僕達が恐いって思えば」
アスコットも言う。
「その分だけ魔法騎士達を苦しめてしまうんだ」
「恐れるな!」
ラファーガは言う。
「恐れる己の心と戦うのだ!」
「そうよ!」
そこへプリメーラがやって来て叫ぶ。彼女もランティスと一緒に戻って来ていたのだ。
このセフィーロは誰の国なの!?」
「それは決まってるよ!」
アスコットはその言葉に叫ぶ。
「セフィーロは僕達の国だ!」
「私達が守るべき私達の国だ」
「そや、大好きな人がおる大切な場所や」
カルディナはラファーガのその言葉に頷いた。
「それじゃあ私達は」
「自分を信じろ!」
フェリオは皆に叫ぶ。
「他の誰でもない、自分自身を!」
「ああ、その通りだ!」
甲児がその言葉を聞いて叫ぶ。
「皆信じろ!俺達も信じる!」
「そうだ!皆やろうぜ!」
ジュドーも叫ぶ。
「俺達も信じるぜ!いいな!」
「よし!じゃあ俺もだ!」
「俺も!」
ショウとダバがそれに続く。
「皆どいつもこいつも信じろ!さあ、クライマックスだぜ!」
バサラがギターを鳴らしてきた。
「俺も歌を聴かせてやるぜ!いいな!」
「そうね、最高のステージよ!」
ミレーヌがそれに応える。
「それなら。派手にやるわよ!」
「俺の歌を聴けーーーーーーーっ!」
皆の心が一つになった。そうして今皆の心に勇気が一つになり大きくなっていくのだった。
その心の光がレイアースを包み込む。そして。
「レイアースに力が」
「皆の心が流れ込んでくる」
「セフィーロの皆さんの心ですわ」
三人にも力が宿る。これまでにない力が。
城にある柱の証、エメロード姫の王冠が
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