第百五十七話 信じる心が開く明日
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てきた。
「こんなのでね!」
「今更どうにもなりません!」
海と風が反撃に転じた。
「氷の──刃っ!」
「碧の旋風──っ!」
二人は渾身の力で魔法を放つ。しかしデボネアはそれを何でもないように二人に弾き返した。
「嘘っ、私達の魔法を」
「こうも簡単に」
二人もこれには呆然とする。それは二人とてかわしきれるものではなかった。
二人は今しがた自分の放った魔法に撃たれる。それで大きくのけぞった。
「ああっ!」
「くうっ!」
「海ちゃん!風ちゃん!」
それを見て光が側に駆け寄る。三人は何とか無事であった。
「大丈夫よ、光」
「この位ではまだ」
「そうだけれどこのままじゃ」
光は二人を気遣いながら言う。
「勝てない。どうすれば」
「一つ方法がある」
そこへランティスが来て三人に声をかけてきた。
「ランティス」
「その方法を今から教えよう」
彼はこう言ってきた。
「それでいいな」
「ああ」
光がそれに頷く。
「頼む、それは一体どうやるんだ」
「一つになるのだ」
ランティスはそう三人に告げてきた。
「一つに!?」
「そうだ、御前達三人がな」
「一つになる」
「心を合わせるのだ」
また三人に言ってきた。
「御前達の心を。そして」
「一つに」
「やりましょう、光、風」
海が光に声をかけてきた。
「いいわね」
「はい」
それに風が頷く。
「それでしたら」
「わかった、海ちゃん風ちゃん」
続いて光も頷いてきた。
「私達の力と心を一つにして」
「その力でデボネアを倒して」
「セフィーロに平和を」
「やろう!」
今三人の心が一つになった。三つの光が合わさっていく。
そうして三体の魔神が一つになる。合体したレイアースの力であった。
「デボネア!この力なら!」
「負けないわよ!」
「行きますわ!」
合体したレイアースの中で三人の言葉が響く。そうして今彼等は戦いに向かうのであった。
そこにビームが来た。それがデボネアを撃つ。
「ビーム!?一体」
見ればロンド=ベルはデボネアの放った悪霊達と戦っている。とてもその余裕はない。
だがそこには一隻の戦艦があった。NSXだ」
「イーグル!?まさか」
「はい」
艦橋にはイーグルとジェオ、ザズがいた。そこから光達に対して微笑んでいた。
「祖国を助けてもらう御礼です。僕達も貴女達と共に」
「FTOもGTOも破損しちまったがな」
「NSXは健在だ!頼りにしてくれよ!」
「おのれ、他国の者達がわらわに刃を向けるというのか」
「そうです」
イーグルがデボネアに答える。
「それがセフィーロの方々の為ですから」
「有り難う、イーグルさん」
シンジが彼に礼を述べる。
「いえ、貴方ともよくお話してみたいですしね」
「じゃあ戦
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