第百五十五話 光の影
[2/20]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
達に兄様達と似たのを感じるのも」
「同じなんでしょうね」
「声って不思議ですわ」
「不思議っていえばあれよ」
アスカは腕を組んで言ってきた。
「あのモコナって何なのよ」
「ああ、あれね」
海は彼女に応えてきた。
「とりあえずあまり考えないで」
「考えないでってあんた」
「私達にもよくわからないのよ」
海はそう答えてきた。
「何を考えてるのかもね」
「何も考えてないんじゃないの?」
アスカの言葉はある意味的を得ていた。
「そんな気がするけど」
「あら、思慮深げですわ」
しかし風はこう見ていた。
「モコナさんにも何かお考えが」
「どうだか」
「ぷう、しか言わないみたいだし」
海とアスカは同じようなことを言い合う。何か波長が合うようであった。
「ところで」
レイがふと口を開いてきた。
「あの三国はまた来るのね」
「うん」
光が彼女の言葉に頷いてきた。
「それは間違いない、絶対に来る」
「そう、やっぱり」
「何か個性的だけれどね」
「あの方達にも事情がおありですから」
「事情ねえ」
アスカは風のその言葉に眉を顰めさせてきた。
「どれもこれもかなり身勝手じゃない」
「そんなものじゃないかな」
だがシンジはそれを当然だと考えているようであった。
「戦争なんてそんな理由で起こるし」
「それはそうだけれどね」
アスカもそれは認める。
「けれどね。何かそれでセフィーロの人達が困るのは」
「わかるか、アスカちゃん」
「えっ、アスカちゃんって」
光の今の言葉には目を丸くさせた。ちゃん付けは実ははじめてなのだ。
「だからだ、戦おう」
「え、ええ」
引きながらも光に答える。
「そうね。皆迷惑しているんだし」
「そうなんだ、だから私達は戦うんだ」
彼女はまっすぐな目でそう語る。
「皆の為に」
「そうなんだ」
「ええ、そうよ」
シンジに海が答えた。
「最初呼ばれた時は何ここ、って思ったけれど」
「皆さん困っていらっしゃいますから。だから」
風もにこりと笑って述べる。
「私達はここで」
「皆の為に」
「ううん、何か凄い立派」
「そうね」
アスカも珍しく素直にそれに頷く。
「うちなんて格好いいから戦うなんて言ってるのもいるし」
甲児のことであるのは言うまでもない。
「まず仲間内で喧嘩ばかりしてるのもいるし」
「それはアスカのこと?」
「何言ってるのよ、あいつ等のことよ」
そう言ってシンとカガリを指差す。
「いっつもやってるでしょ、あの連中」
「いや、アスカだって」
「何よ、あたしが喧嘩ばかりしてるっていうの!?」
「うん」
シンジは正直に答えてきた。
「だって本当のことだし」
「喧嘩はよくないぞ」
ここで光が言葉を入れてきた。
「やっぱり仲良く
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ