第39話
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全てを失う事になる。
「だから、何だってンだ。
忘れちまった方が、このガキのためじゃねェか。」
打ち止めは恐れる事無く一方通行を受け入れた。
そんな人間だからこそ一方通行のいる世界に居てはいけない。
データスティックを電子ブックに差し込み、画面に表示される膨大な量のテキストを滝が流れるような速度でスクロールさせて読破していく。
完璧に記憶して全ての準備が整った。
「反射」を切り彼の手が少女の額に触れる。
そこから生体電気を掴み、体内に侵入して「向き」へ接触する。
やがて一方通行の頭の中に一人の少女の脳内構造が表れる。
浮かび上がった少女の思考回路はとても温かかった。
失いたくないと、そう思ってしまうほどに。
だけど、それでも、打ち止めという一人の少女を救う為に一方通行の戦いが始まる。
「たく、このクソガキが。
人がここまでやってんだ、今さら助かりませンでしたじゃ済まさねェぞ。」
自分でもびっくりするような優しい笑みを浮かべて一方通行の戦いが始まった。
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