暁 〜小説投稿サイト〜
とある星の力を使いし者
第39話
[5/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
の子の言っている事をよく聞かせてもらえないかしら。」

「だから説明し」

「早く!!」

切羽詰まった芳川の声に一方通行(アクセラレータ)はただならぬものを感じた。
一方通行(アクセラレータ)は何をするまでもなく打ち止め(ラストオーダー)絶叫のような声は届いているだろう。

「やっぱり・・・そうなのね。」

「何だよ?何が起こっている!?」

苛立つ一方通行(アクセラレータ)に芳川は簡潔に答えた。

「ウィルスコードよ、暗号化されているみたいだけれど。
 そのウィルス、もう起動準備に入っているんだわ。」

一方通行(アクセラレータ)の全身が硬直した。
ウィルス起動は九月一日〇〇時〇〇分。
今は午後八時過ぎなのになぜ起動準備をしているのか、考えられる可能性は一つだけだ。
ダミー情報。
おそらく天井はわざと間違ったタイムリミットを伝えたのだ。
打ち止め(ラストオーダー)小さな身体は電気でも浴びたように大きく仰け反った。
パソコンの画面も新たな警告ウィンドウで塗り潰される。
間に合わない、と一方通行(アクセラレータ)は感じた。
桔梗はまだウィルスコードの解析が終わっていない、ワクチンも組んでいない、さらに設備のある研究所まで打ち止め(ラストオーダー)を運ぶことも出来ない。
得体の知れない感触が一方通行(アクセラレータ)の頭の裏をジリジリと焼いた。
その正体を知る前に、桔梗の冷静な言葉がその思考を無理矢理に断ち切る。

「聞きなさい、一方通行(アクセラレータ)
 嘆くのはまだ早いわ、キミは手を打たなければならないの。」

「手?まだ手があンのか?」

「ウィルスはミサカネットワーク上へ配信される前に準備期間があるの。
 時間は一〇分間、私が言いたい事は分かっているわね。
 キミにできる事はただ一つ、処分しなさい。
 その子を殺す事で、世界を守るのよ。」

どちらにしろ時間がくれば麻生が打ち止め(ラストオーダー)を殺す。
その事を知らないしろ、その前に後悔の無いように一方通行(アクセラレータ)自身で打ち止め(ラストオーダー)を殺せと桔梗は言っている。

「クソったれが・・・・」

何を選んでどう進んだところで打ち止め(ラストオーダー)はもう助からない。

「くそったれがああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」

一方通行(アクセラレータ)は歯を食いしばった。
あの操車場で二人の無能力者に殴られたのとは違う痛みだった。
比べ物にならなかった、それが失う痛みだと知った。
そして気づいてしまった、この少女はこの痛みを一万回もこの痛みを感じていることを。
一方通行(アクセラレータ)は思わず叫んだが彼に
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ