第百五十四話 セフィーロ
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「いいのよ」
ミッテは余裕の笑みを浮かべてそれに応える。
「そこの力を使えばAI1はまた成長するわ。だから」
「わかった」
彼はそれ以上聞かなかった。黙って頷くだけだった。
「では行くぞ。いいな」
「ええ」
メディクスも光の中に消えた。そのまま何処かへと行ったのであった。
ロンド=ベルが辿り着いた先は不思議な空間だった。宙の中に星が一個浮かんでいたのだ。彼等はその前にいたのだ。
「何だここは」
「異次元・・・・・・なのか」
「わかりません。ただ」
美久が言う。
「間違いなく地球ではありません。わかるのはそれだけです」
「そうね」
マリューが苦い顔でそれに頷く。
「それだけは間違いないわね」
「とりあえずはあの星について調べましょう」
マサトが冷静にそう述べてきた。
「まずは何もわかっていないんですから」
「そうね。それじゃあ」
マリューはそれに頷く。そして偵察にゼオライマーを出そうとした時だった。
その星から三機のマシンが姿を現わした。そして彼等に声をかけてきた。
「待て!地球の戦艦か!?」
「女の子の声!?」
「これは」
「どうしてここにいるんだ」
「どういうことなの、これは」
もう一人の声がした。三機のマシンは攻撃を仕掛けるわけでもなくただロンド=ベルの前にいるだけであった。
「どうして地球の兵器がここに」
「まさかこの方々もセフィーロの柱に導かれて!?」
「柱!?」
マサトは少女の言葉に目を向ける。
「何なんだ、それは」
「答えてくれ」
また少女の一人の声がした。
「貴方達は誰なんだ?一体どうしてここに」
「ちょっといいかな」
マサトが彼女に応えた。
「ん!?わかった」
少女はその言葉を聞いて彼に応えを返した。
「僕達はロンド=ベルなんだ」
「えっ、ロンド=ベルですって!?」
「あの連邦軍の」
それを聞いて二人の少女が言った。
「あのロンド=ベルがどうしてここにいるんだ」
「君達どうやら地球人みたいだね」
マサトは三人の驚きようを見てそう述べてきた。
「そうだよね」
「あ、ああ」
赤いマシンに乗る少女が答えてきた。
「そうだ。私は獅堂光」
そう名乗ってきた。
「私は龍咲海」
「鳳凰寺風です」
二人も名乗ってきた。それぞれ赤、青、緑のマシンに乗っている。
「日本人みたいだね」
「そうよ」
海がマサトに答える。
「このセフィーロに召還されて」
「それで今このウィンダムに乗っているんです」
「セフィーロ、ウィンダム」
マサトにはわからない言葉であった。
「少しいいかな」
それで彼女達に対してあらためて声をかけてきた。
「ああ。何だ?」
「話をしたいけれど。いいかな」
「敵じゃないんだな」
「ちょっと、光」
海が光に声をかけ
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