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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第百五十四話 セフィーロ
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頷く。
「行くぞ」
「木星へ」
木星へ向けて次々に出撃する。長距離移動になるがそれでも彼等は向かう。だが月を出て暫く経った時だった。
「前方にレーダー反応です」
「連邦軍のパトロールか?」
「いえ、違います」
トーレスがブライトに答えた。
「これは・・・・・・まさか」
「どうした、敵か」
「はい、これはメディクス=ロクスです」
そう述べてきた。
「どうされますか?」
「放っておくわけにはいかない。迎撃だ」
今まで行方が知れなかったメディクス=ロクスが姿を現わした。それを受けてヒューゴとアクアが迎撃に出撃したのであった。二人はそのままメディクスの前まで来た。
「先生、もうティターンズはなくなったっていうのに」
「ティターンズなぞ大した存在ではないわ」
しかしミッテはそう返して彼女に取り合おうとはしない。
「所詮は俗物でしかないのだから」
「どういうことですか、それは」
アクアは彼女に問うた。
「私のこのAI1の成長の前にはその程度の存在だったということよ」
「では貴女は」
「そうよ、ティターンズを利用していただけ」
悠然と笑って述べる。
「それだけだったのよ」
「そうか、だからか」
ヒューゴはそれを聞いてアルベロに顔を向けてきた。
「隊長、あんたは」
「俺は戦いを求めているだけだ」
それに対する返事はこうであった。
「それだけだ」
「くっ」
「さあ、御覧なさい」
ミッテは彼等に言う。
「メディクル=ロクスの新しい姿を」
「むっ」
「なっ」
二人の前で変身したその姿は生物的であった。そして何処か異形を思わせるものであった。
「それがメディウス=ロクスの」
「新しい姿だというのか」
「そうよ。それに」
彼女はさらに言う。
「力もね。ほら」
「一体何をするつもりですか!?」
「さあ、消えなさい」
悠然と笑いながらメディクスの両手を拡げさせる。
「AI1の力で。このまま」
黒い闇が二人だけでなくロンド=ベルを包んできた。
「な、何だこれは!」
「何が起こるんだ!」
「艦長、大変です!」
ナタルがヘンケンに述べる。
「レーダーの反応が全く消えません!」
「何だと!」
「通信もです!」
アドレアも言ってきた。
「今何処にいるのかさえも」
「まさか」
「これがメディクスの新たな力」
「その通りよ」
ミッテは笑いながらヒューゴとアクアに答える。
「この力こそが。さあ行くのよ」
そう語ったうえでまた二人に言う。
「全く別の世界に」
そのまま二人だけでなくロンド=ベルの面々を何処かへと送り込んだ。だが彼等だけ送り込んだのではなかった。
「私達と一緒にね」
「いいのだな、それで」
アルベロは闇の中でミッテに問うた。
「別の世界に旅立とうとも」

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