第百五十四話 セフィーロ
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との二つもね」
「ああ、あそこの二隻ね」
アスカがその二隻に顔を向ける。
「あっちがインドならこっちはアメリカと中国ってところね」
「日本はないんだ」
シンジはそれが少し残念そうであった。
「何か濃い顔触れね」
「こら、そこの女」
龍から少女の声がしてきた。
「少し言葉遣いが悪いぞよ」
「何よ、あんた」
「わらわの名はアスカ」
彼女は自分の名を名乗ってきた。
「覚えておくがよいぞ」
「何よ、子供じゃない」
アスカの毒舌はここでも発揮された。
「一体何の用よ」
「わらわを子供と思うて馬鹿にせんことじゃ」
そのアスカは言ってきた。
「よいな」
「何か私と同じ名前って」
「性格も同じだな」
「あんたもアスカでしょうが!」
そうシンに返す。
「そういじょそこいらの光の戦士みたいな名前の癖に」
「それは言うな!」
シンは何故か怒りだした。
「俺は関係ない!」
「関係あるわよ!格好だって!」
「俺に言うな!」
二人はまた喧嘩をはじめた。
「大体俺はだな」
「そこの二人」
少女のアスカが二人に対して言ってきた。
「何よ」
「何だ?」
「喧嘩は止めておけ。仲がいいようじゃが」
「仲悪いわよ!」
「こんな猿女!」
「猿ですってえ!?」
「しかも山猿だ!御前なんかな!」
「やっぱりあんた死になさい!」
シンに向かいだした。
「ここでね!」
「何を!」
「うう・・・・・・」
喧嘩する二人の横でアスランが右手で頭を抱えていた。
「またか。シンは」
「何か最近アスカとも喧嘩してるね」
シンジが彼に言う。
「カガリとばかりじゃなく」
「カガリとの喧嘩も減っていないしな」
二人は相変わらず仲が悪かった。
「困ったことだ」
「それはそうとさアスラン」
シンジは話を戦場に戻そうとしてきた。
「あの戦艦だけれど」
「そうだ。それでだ」
「何じゃ?」
「君達がファーレンなのか」
「左様」
アスカは少しふんぞりかえって答えてきた。
「どうしてセフィーロに攻めて来たんだ?よかったら教えてくれ」
「何でもセフィーロをお菓子の国にするですわ」
「えっ!?」
「お菓子の国に!?」
アスランとシンジは風のその言葉に耳を疑ってきた。
「まさか」
「まことじゃ」
アスカは驚きを隠せない三人に答える。
「わらわは嘘はつかぬ。だからこの童夢で来たのじゃ」
「それはまた」
「何かな」
シンジもアスランも言葉もないといった感じだった。
「さあ覚悟はよいか」
アスカは筆と紙を出してきた。
「奥儀、画竜転生!」
その筆で獅子を描き出してきた。それで攻撃を開始したのであった。
「何だ、これは!?」
喧嘩を止めたシンが思わず声をあげる。
「わからない、だが」
それにア
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