暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第百五十四話 セフィーロ
[12/19]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
この銀ガッパ!」
「貴様ァ!言うにこと欠いて!」
「何よ、やろうっての!?」
「生かしてはおけん、今日こそは!」
「何か凄いことになってるな」
光は二人の喧嘩を見て少し呆然として言う。
「何がどうなってるんだ」
「ああ、あれいつものことだから」
シンジが光に声をかけてきた。
「気にしなくていいよ」
「そうなのか」
「結構喧嘩多いけれどね」
この部隊ではそうだ。シンジも流石に慣れてきていたのだ。
「多いのか」
「かなり」
そう答えるしかなかった。
「特にあの二人とさっきのシンは」
「あの人かなり滅茶苦茶みたいね」
海はすぐにシンを見抜いてきた。
「言わなくていいことばかり言ってそう」
「否定はしないよ」
シンジもそれを否定しない。
「それがシンの困ったところなんだ。けれど悪い奴じゃないから」
「そうですね」
風がその言葉に頷いてにこりと笑ってきた。
「それはわかります」
「それにしても」
シンジはここでそのシンの身の安全について考えだした。
「大丈夫かな。折檻って」
「気にせんでええで」
カルディナが彼に対して言う。
「あの人の趣味やさかい。死にはせんわ」
「そうなの。けれど僕も何か思い出したな」
シンジもふと言った。
「ダイアナさんとひかるさんとモニカさん達で・・・・・・あれ」
変な気分になった。
「セーラー服でって。何なんだろう」
「考えない方がいい」
アムロがシンジの側に来て声をかけてきた。
「それを言うと俺もあれだからな」
「アムロ中佐のタキシードが見たくなりました」
マリューが彼の横からくすりと笑って述べてきた。
「何か」
「そう言うと思った。ヒルデもそうかな」
「ええ、まあ」
ヒルデも笑ってアムロに応える。
「何かそんな気に」
「そうだな。妙な気分だ」
「何か私も他人事じゃない気がしてきた」
「そうね」
「まるで隣同士みたいな」
光達三人も妙な気分になってきていた。それがどうしてかはわからないがとにかくそんな気分になっていたのだ。世界は違えどすぐに打ち解けた間になっていたのであった。
その日はそのまま平和だった。だが次の日は違っていた。
敵が来たのだ。それも三つ共だ。
「三国共か」
「はい」
ラファーガがクレフに答える。
「それぞれの方向から来ます。どうされますか」
「光達は?」
「既に出撃しています」
そうクレフに告げる。
「そしてロンド=ベルも」
「そうか、彼等もか」
クレフはその言葉を聞いてまずは安心した。
「戦ってくれるのか」
「はい、我々の為に」
「申し訳ないな」
そのことに感謝の念を抱かずにはいられなかった。
「関係ないというのに」
「地上においても様々な心の持ち主がいるようですな」
「そうだな」

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ