説明とシステム
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にある黒い立方体を指差した
「さっきアスナさんがわたしをこの安全地帯に退避させてくれた時、わたしは偶然あの石に触れ、そして知りました。あれは、ただの装飾的オブジェクトじゃないんです……GMがシステムに緊急アクセスするために設置されたコンソールなんです」
ユイが言ったとたん黒い石の表面に青白いホロキーボードが浮かび上がった
「さっきのボスモンスターは、ここにプレイヤーを近付けないようにカーディナルの手によって配置されたものだと思います。わたしはこのコンソールからシステムにアクセスし、<<オブジェクトイレイサー>>を呼び出してモンスターを消去しました。その時にカーディナルのエラー訂正能力によって、破損した言語機能を復元できたのですが……それは同時に、今まで放置されていたわたしにプログラムが走査しています。すぐに異物という結論が出され、わたしは消去されてしまうでしょう。もう……あまり時間がありません……」
「そんな……そんなの……」
「ユイ……一つ聞きたい。ユイはどうしたい?可能性とかはどうでもいい……ユイはユイ自身はどう思っている?」
「わ……わたしは……」
「ユイちゃん!?」
消えそうに薄くなっていくユイに近づこうとするアスナを止めながらユイに先を促す
「わたしは……にいやパパやママと……一緒にいたい!!」
「わかった……助けるさ……いつだって……それが兄としての努めだ!!」
ユイは光に包まれ完全に消える。次の瞬間俺はキリトを抱えシステムコンソールに飛び付いた
「なっ、なんだ!?」
「今ならまだこのコンソールは使える。ユイのシステムをカーディナルから切り離すことができれば!!手伝えキリト!!」
あまり俺はコンピュータが使えない。だからキリトに協力を仰ぐ。俺の意図を汲み取ったキリトは凄まじい勢いでキーボードを叩きだした。そして……
破裂するような効果音とともに俺とキリトはコンソールから弾き飛ばされる
そしてキリトの手と俺の手にはしっかりと握られたクリスタルがあった。驚いて駆け寄ってきたアスナに向かって俺たちは笑みを浮かべてクリスタルを差し出した
「こ、これは……?」
「……ユイが起動した管理者権限が切れる前に、ユイのプログラム本体をどうにかシステムから切り離して、オブジェクト化したんだ……。ユイの心だよ、その中にある……全く、リンが気付いてくれてよかったよ……」
「ユイちゃん……そこに、いるんだね……。わたしの……ユイちゃん……」
アスナはそれだけ言うと泣き出した
「ね、キリト君とリン君」
「「ん?」」
「もしゲームがクリアされて、この世界がなくなったら、ユイちゃ
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