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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第百五十三話 宇宙の渦
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「今の私は」
「そうさ、ティターンズはもう終わりだ」
その通りだった。既にジュピトリスはなくその艦艇やモビルスーツも次々に投降していた。戦いが終わりなのは誰の目にも明らかであった。
「だから君も」
「これからどうすればいいのかしら」
サラはその終わりゆく戦いの中で呟いた。
「私は」
「考えればいいと思うよ」
カツは項垂れるサラにそう述べた。
「前向きにね」
「前向きに」
「そうすればきっと何かが見えてくるから」
「わかったわ」
力のない言葉だがそれでも言った。
「それじゃあカツ」
「うん」
サラもモビルスーツから降りた。戦いはいよいよ最後の勝負だけとなった。
カミーユはシロッコの前にいた。二人は遂にまた対峙したのであった。
「シロッコ、諦めろ!」
カミーユは彼に対してこう叫んだ。
「御前の野望も何もかもここで終わりだ!もう御前には何もないんだ!」
「戯言を」
ティターンズもジュピトリスもなくなったが彼の表情は変わってはいなかった。
「私がいる限り終わらんさ。何時までもな」
「そしてまた誰かを犠牲にして上にあがろうというのか!」
「それの何が悪い」
傲然とカミーユに言い返す。
「それが人間なのだ。よ。全てを利用してね」
「貴様ァ!」
「よせ」
そこにハマーンのキュベレイがやって来た。
「ほう、ハマーン=カーンか」
シロッコはそのハマーンに顔を向けてきた。
「ロンド=ベルに加わったとは聞いていたがまさかここで会うとはな」
「シロッコ、御前は全てをわかっているつもりか」
「わかっているつもりではない」
ハマーンにも言葉を返す。
「私は全てをわかっているのだよ。何もかもな」
「違うな」
しかしハマーンは彼のその言葉を否定した。
「違うというのか」
「そうだ。人は人を利用するだけではない」
そう彼に告げる。
「誰かを信じて護ることもできる。御前はそれがわかってはいない」
「馬鹿なことを」
シロッコはハマーンの言葉も否定した。
「御前の言葉とは思えないな、ハマーン=カーン」
「人は変わるものだ」
ハマーンは冷笑するシロッコにそう返した。
「御前はそれもわかってはいないようだがな」
「戯言だ。何もかもな」
「戯言か」
「そうだ。人は愚かなものだ」
ここでは自分は入ってはいない。
「どうして変わるというのだ」
「確かに人は愚かだ」
それはハマーンも認める。
「だが愚かだからこそ何かを探し、見つけるもの」
「見つけるだと」
「そうして少しずつ先に進んでいくものだ。私が言うと不思議に思うだろうがな」
「愚かな話だ」
シロッコはそれも否定して冷笑した。
「人は誰かが導かなければならない。そしてそれは」
「少なくともそれは御前じゃない!」
カミーユはそ
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