第百五十三話 宇宙の渦
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てきた。
「いいのか」
「少なくとも悪い気はしない」
こう述べる。
「私もな。女なのだから」
「そうか。ならいんだな」
「もっともだ」
ここで一言付け加えてきた。
「あの赤服の坊やのような言葉は許さないがな」
そんなことを言いながら二人は帰還する。これでティターンズとの長い戦いは完全に終わったのであった。ロンド=ベルは遂に長年の宿敵を倒したのであった。
ティターンズの面々は捕虜になった。すぐにティターンズそのものは解体され彼等は連邦軍に編入されることになった。
「何だ?戦争犯罪には問われないのか」
「俺達やガディ艦長は別にお咎めはないらしい」
月に一時収容されることになった彼等であったがその途中の船でカクリコンがジェリドにそう答えた。
「毒ガスにしろ責任者はジャマイカン=ダニンガン少佐だ。それに俺達はあの作戦に反対していた。それが大きかったようだ」
「あんな作戦好きになれる方がおかしいがな」
ヤザンが言ってきた。彼等にしても一般市民を狙う作戦は好ましいものではなかったのだ。
「まあそれが幸いしたってことか」
「そうだ。責任を問われるべき立場の人間は全て戦死した」
このことも大きかった。
「俺達はこのまま連邦軍に編入されて終わりだ」
「結構なことなのかね」
ライラはその言葉に今一つ懐疑的であった。
「命が助かってしかもお咎めなしっていうのは」
「その通りだと思うが」
ドゥカーが述べてきた。
「違うのか」
「俺達は別にそれでいい」
カクリコンはこう返す。
「しかしそうではない者もいるだろうな」
「俺は別にいいな」
ジェリドはそうであった。意外とサバサバしていた。
「少し考える時間が欲しいがな。俺自身について」
「軍を辞めるの?」
「いや」
マウアーの問いに首を横に振ってきた。
「そのつもりもない。ただな、あいつとの話でな」
カミーユとの話である。
「こっちも思うところができたのさ。それでな」
「そう」
「時間はありそうだしな。じっくり考えてみるさ」
「悪くはねえな、それも」
ヤザンはそれに頷いてきた。
「あんたはどうするんだ?」
カクリコンは彼にも問うてきた。
「これからは」
「俺はあの猫と一緒にやるさ」
ニヤリと笑って言葉を返してきた。
「暫く骨休めも悪くはねえ」
「そうか。では俺はアメリアと結婚しよう」
カクリコンはカクリコンでやりたいことがあった。
「今まで放っておいたままだったからな。せめてもの罪滅ぼしに」
「あんた達はどうするんだい?」
ライラはザビーネやドレルに問うた。ラムサスやダンケル、ブラン達は連邦軍への編入が決定していて基本的には彼女達と同じだったのだ。
「これからは」
「私も連邦軍にいさせてもらう」
「私もだ」
二人はこう答えてき
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