第百五十二話 ゼダンの門
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ていたのであった。だがそれが何かは彼にしかわからない。しかし確かに見ていたのであった。
ロンド=ベルはゼダンの門のすぐ前まで迫っていた。既に戦闘態勢に入っている。
「マシンを全て発進させろ」
「了解」
トーレスがブライトの言葉に応える。ブライトは艦長席に座り前を見据えている。
「もうすぐだ」
彼は言う。
「ティターンズとの決着もな。これで着く」
「そうですね」
それにサエグサが頷く。
「これで泣いても笑っても」
「それじゃあ笑っていたいものだな」
モニターにアムロが現われた。既にニューガンダムに乗り込んでいる。
「そうだな、ブライト」
「ああ、その通りだ」
ブライトは微笑んでそれに応える。
「私も笑っていたいが」
「俺も同じさ」
アムロも微笑んでみせてきた。
「敵もかなりの数で来るだろうがな」
「既にゼダンの門全域に展開しています」
サエグサがそれに答える。
「数は・・・・・・ええと」
「モビルスーツとかもビルアーマーだけで一万は優に超えていますね」
トーレスが言う。
「そうか。まだいるかもな」
アムロはそれを聞いても冷静であった。
「ティターンズの力を考えると」
「だがここで引いても何にもならない」
ブライトの言葉は強いものだった。
「行くぞ。総員出撃」
「了解、総員出撃」
それを受けてマシンに乗る者は皆出撃した。彼等の前に夥しい数のティターンズの大軍が展開していた。
「来た・・・・・・!」
まずカミーユが何かと感じた。
「シロッコ・・・・・・ジェリド。それにヤザンか」
「サラ、君もいるね」
カツもカミーユと同じものを感じていた。
「やっぱり僕達は」
「カテジナさん、前に会ったよりも」
ウッソも言う。
「どんどん憎しみのオーラが増していってる」
「いいか」
アムロが彼等に対して声をかける。
「心に飲み込まれるな。飲み込まれたらそれで終わりだ」
「はい」
ウッソがアムロの今の言葉に頷く。
「わかってます。だからこそ」
「そうか」
「カミーユ」
カミーユにはフォウが声をかける。
「来ているけれど」
「ああ、わかってるさ」
そのフォウの言葉に頷く。既に彼も気構えはできていた。
「シロッコ、ここで」
「ティターンズ、動きだしました」
ルリが総員に告げる。
「こちらに殺到しています」
「よし、メール=シュトローム作戦の最終段階だ」
ブライトがそれを受けて言った。
「総員攻撃用意。ゼダンの門を攻略し彼等を撃つ!」
「了解!」
こうしてロンド=ベルとティターンズの最後の戦いの幕が切って落とされた。双方共前に進み激突したのであった。
「おらおらぁっ!」
最初に攻撃を仕掛けたのはオルガだった。前に向けてありったけの火力をぶち込む。
「御前等、まと
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