§20 激突
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はノーマーク。幽界の性質を利用すれば事前に色々仕掛けた狩場に僕を誘導できる。僕の情報の一部は入手しているのだからソレを元に作戦を立てる。神様の名前しかわからんやつでも大体の推測はつくだろうしね。あとは???殺すのみ」
ほう、という呟きはボスか、一般雑魚か。
「頭が全く回らないワケではなさそうだな」
「……おい、何を喋っている。御老公に気付かれる前に殺さねばならんのだ。無駄口をたたく暇はない」
「……手加減出来る自信ないんだけどなぁ。おーい、周りの人ー。こんなセコイ奴らに付き合って命落とすことないぞー?」
「驕るなよ、神殺しが。貴様は我らの手の内だ。全ては今日、この時の為に。先月入手できた貴様の情報も反映した我らに負けは無し。わざわざ貴様に教えているのも、貴様の顔を絶望に染めるため」
「かっこいーセリフだーありがとー。しかもその口ぶりだと媛さんが無くした資料はそっちに回ってたのね。人の部屋勝手に漁るコソ泥に天罰を。……来たれ煌めく色無き柱。神をも下す灼熱を以て。その御光で大地を飲み込み。全てを滅し虚無へと帰さん」
狙うは先手必勝。破壊光線で消滅させる。取り巻き軍団が死ぬであろうことを考えると正直この手段は採りたくはなかったのだが???
「悪いけどこっちもまだ死にたくないんでね。……消えろ」
「貴様がな」
天より放たれた光の柱が敵集団を呑み込むと思われた刹那、黎斗を灼熱の光線が襲う。
爆風が吹き荒れ砂塵が舞い散る。連続で簡単に神殺しを殺せたことで、周囲からどよめきが巻き起こる。
「待て、落ち着け皆。奴は何度でも蘇る。引きずりだし、奴の力で本命の結界も完全起動を果たした。ここからが本番だ。手筈通りに行くぞ」
「了解です。では頼みますよ、迦具土、大国主。貴方達が要だ」
「スクナビコナの、我らが偉大なる母の、仇は必ずとる」
「片鱗が見られた権能から順次破壊するが、やつとて神殺しの端くれ。全部破壊できると思うなよ。貴様らは始めろ」
「「「「はっ」」」」
迦具土は、持っていた鏡を八雷神に渡す。死の光線を反射させた鏡を。それと同時に、周囲の集団が呪術を始める。黎斗に対する、破魔の術。結界展開かつこれだけの質・量ならば、権能でもかなり減衰させられるだろう。まして相手は神殺しの絶対的な耐性を持たないのだ。
「……くっ、今のは何よ」
「答える義理なし」
「そりゃごもっともで。こっちも期待してなかった、けど、ねぇ!」
「甘い」
「がッ!!?」
大国主の剣筋を躱し、見切り、反撃を叩き込もうとして、失敗。いつの間にか
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