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ソードアート・オンライン〜ニ人目の双剣使い〜
死神と炎の大剣
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ターの中で最強!!

「アスナ、リン、今すぐ安全エリアの三人を連れて、クリスタルで脱出しろ」
キリトも識別スキルで確認したらしく擦れた声で言った

「え……?」

「こいつ、やばい。俺の識別スキルでもデータが見えない。強さ的には多分九十層クラスだ……」

「それですめばいいがな……裏ボス的なやつだろう……」
俺も声が擦れるのを抑えることができない。体は強ばり原始的な恐怖が俺の体を貫いている。濃厚な死の気配。まさに死神。そいつの名前は<<The Fatal-scythe>>意味は運命の鎌。その運命は果たして死か、生か……

「……!?」
アスナも息を呑んで体を強ばらせる。そうしたやりとりの間にも死神が少しずつ近づいてきた。まさに死が忍び寄るかのように

「俺が時間を稼ぐから、早く逃げろ!!」

キリトは叫ぶ。だが、その体は震えている

「アスナ……さっさと逃げろ」
キリトの隣に並び、俺は言う。震えて、今にも剣を捨て、座り込みたかったが俺には守りたい人、親友がいる。だから、座り込むわけにはいかない

「リン……」

「キリト……たまには俺にもかっこつけさせろよ」

「ははっ……わかったよ。だが、死ぬなよ。約束だぜ」

「お前こそな」

憎まれ口の応酬。やがて死神は急にスピードを上げてキリトの方に突進してきた。俺はいつでもサポートできるようにキリトの後ろに立つ。キリトは二本の剣をクロスし迎撃体制に。するといきなり横から白い閃光、アスナが走り込み剣を合わせた。そこに死神の鎌が振り下ろされた。サポートをする暇もなかった。二人は吹き飛ばされ俺のちょっと横に叩き付けられた。これによりキリトとアスナのHPが半分を割り込んだ。さらに死神の追撃。狙いはキリトとアスナ!!俺はキリト&アスナと死神の間に割り込む。両手の剣を合わせ死神ね鎌の軌道にほぼ平行になるように合わせた。ちょっとでも軌道がずれると三人とも仲良くあの世いきだった。賭けには成功し、鎌の軌道をずらすことに成功。俺たちのわずか右の地面に突き刺さった。余波で俺たちは飛ばされた。HPを確認するとアスナとキリトはレッドゾーン。俺はまだ残っている。俺は前にでる。思惑は成功し、死神の狙いはおれ一人にしぼられた。再び高威力の鎌が横なぎに振られた。俺は懐に潜り込みかわす。そして単発重攻撃<<ヴォーパル・ストライク>>を放った。だが、まるで石でもたたいたような衝撃を受けて俺の体は硬直し剣を落としてしまった。死神が少し下がり、俺に向かって鎌を振り上げた。俺は硬直。キリトとアスナは動けない。これは死んだな……

「すまない……アスナ、キリト、約束は守れない」

俺は鎌を見つめた。後ろでキリトとアスナが叫んでるのが聞こえる。だが聞こえない。全てがスローモーションに見える


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