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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第百五十一話 アクアの決別
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アはそのままヒューゴに声をかける。
「先生は何を目指しているのかしら」
「俺にはそこまではわからない。だが」
「だが?」
「その先にあるのは碌なものじゃないな」
「そうなの」
「勘がそう教えている」
ヒューゴは言った。
「あの人はもう御前が知っているエルデ=ミッテじゃない。それは忘れるなと言ったな」
「わかってるわ」
頷きはする。だが。
「それでも。いえ」
しかしここで踏み止まった。
「戦うわ。私だって軍人だから」
顔をあげた。
「そうよね、ヒューゴ」
「そうだ、今は戦え」
素っ気無くだがこう言ってきた。
「考えるのは後でいいからな」
「そうね。今は」
アクアもその言葉を自分で呟く。
「やるわよ」
「そうと決まったらこっちへ来い」
「こっちへって?」
「エクセレンさんが呼んでる。何でも飲み仲間が欲しいそうだ」
「飲むって」
それを聞いて真面目なアクアはその童顔をかなり顰めさせてきた。
「また戦闘なのに」
「一気に飲んでサウナで酒を抜くそうだ」
「・・・・・・それ、死ぬわよ」
「それでも飲みたいそうだ。さあ、早く行け」
「全く。エクセレンさんも困ったものね」
ふう、と溜息をつくが悪い気はしてはいない。
「いつもいつも」
「シンとカガリも一緒だ」
「あの子達も好きねえ」
「ついでに喧嘩もはじめている」
「飲む前からなのね」
これには呆れた。
「全く。あの子達もいつもいつも」
「とにかく来い。いいな」
「わかったわ。それじゃあ」
何はともあれアクアは気持ちを切り替えることができた。ティターンズとの戦いも遂に最後の局面に入ろうとしていた。ゼダンの門は間も無くであった。

第百五十一話完

2007・3・16
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