第百五十一話 アクアの決別
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」
「何言ってんですか」
しかしスレッガーはその言葉に笑ってみせた。
「いつものことじゃないですか。なあ」
「その通り」
リュウがそれに頷く。
「何時でもいいですよ」
「そのつもりで来たしな」
「俺達もいいですよ」
カイとハヤトも言う。
「私もです」
セイラも同じであった。
「ですから」
「ホワイトベースのクルーは健在か」
ブライトはそれが少し嬉しかった。
「何かあの頃に戻ったみたいだな」
「ハヤト、フラウは元気か?」
「ああ、昨日電話で話したけれどね」
ハヤトはその言葉に顔を綻ばせる。
「元気なものだったよ。フラウの為にも」
「そうだな」
アムロはその言葉に頷く。
「ブライトもな」
「そういえば長い間家に帰っていないな」
ブライトはそのことを思い出して思わず苦笑いを浮かべた。
「どうしたものだか」
「生きていれば帰れるさ。だからな」
「ああ、絶対にな。作戦を成功させる」
「ああ」
「ところでアムロ」
カイが彼に声をかけてきた。
「何だ?」
「御前チェーンとはどうなんだ?」
「どうなんだって」
それには口を詰まらせた。
「何が言いたいんだよ、カイ」
「いや、何も」
とぼけてはみせるが真意は別にある。
「ただな」
「ちぇっ、何もないよ」
口ではそれを否定する。
「チェーンとはな」
「じゃあそうしとくぜ。それによ」
「今度は何だよ」
「御前葛城三佐とも仲良くないか?」
「それは前からだな」
スレッガーもそれを言ってきた。
「あと最近じゃマリュー艦長とも仲いいよな」
「気が合うんですよ」
アムロはそう説明する。
「それでまあ話をしたりはします」
「それだけかしら」
しかしセイラがここで意地悪なことを言う。
「それだけだったらいいけれど」
「セイラさんまで」
「アムロも変わったよな」
ハヤトはそのことを楽しむ感じであった。
「相変わらず機械いじりは好きみたいだけれどな」
「俺は別に変わったつもりはないんだけれどな」
自分ではそう言う。
「ただ。やっぱり歳は取ったな」
「頼りにされてるのはあるな」
リュウがそう彼に告げる。
「ロンド=ベルの白い流星か」
「そう言われてますけれどね」
「今度も頼むぞ」
ブライトはアムロにそう声をかける。
「何だかんだで御前とは気心が知れているからな」
「ああ、こちらこそ頼む」
アムロもそれに返す。
「決戦だからな」
「艦長」
ここでサエグサが部屋に入って来てブライトに告げる。
「もう暫くしたらティターンズの予想防衛ラインです」
「そうか、遂にだな」
「はい、艦橋にお願いします」
「わかった。では行く」
「俺達もだな」
スレッガーが言った。
「ここでな」
「了解」
「それじゃあ」
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