暁 〜小説投稿サイト〜
SAO─戦士達の物語
GGO編
百七話 Chase
[6/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
!!!?」」
それ以上の大声で怒鳴り返した。隣にいたシノンが恐怖も忘れて顔をしかめる。
対し、アイリはその声のあまりの大きさと迫力に圧され、一気に初めの勢いがそがれたようだった。

「だ、だって……」
「だってもへったくれもあるか!てめぇ、わざわざ体晒して撃つ所か散々こっちの制止無視しやがって、一体何のつもりだ!!?自殺願望でもあンのか!!!?」
相変わらず、かなりの声量でどなったリョウに、銃声すらかき消されて聞こえたのか、キリトが「兄貴、押さえてくれ頼むから」と忠告する。
隣のシノンは最早リョウの声だけでグロッキーだ。

「だって彼奴シノンに……!」
「シノン狙ってたから守ろうと思いました。か!?」
「「え……」」
その声は、シノンとアイリ両方の口から出た物だった。

「んな事知ってんだよ!だからあの障害物抜けた時左にハンドル斬ったんだろうが!」
「あ……」
確かにあの時、リョウはアイリに忠告を向けながら左にハンドルを切っていただから急に死銃が狙いにくくなり、アイリは余計に体をドアから出したのだ。唯どうしにそれは、開いたドアが道路端のガードレールや標識、障害物と接触するのを防ぐために車体を左に寄らせるのをかなり困難にしてしまった。あのまま行けば、もしかしたらリョウなりに何か考えが有ったのかもしれない。

「で!?なんだ!てめえが死銃に撃たれることは考えてなかったのか!?」
「そ、それは……」
アイリは言葉に詰まる。図星だった。

「てめぇがシノン守って死んで、一体何になんだよ!?もうちょい考えて行動しやがれ!」
「でも……でもっ……!!」
アイリはどうしても収まりがつかず。そのまま何かを言おうと口を開く。が、それをリョウが更に遮った。

「良いか!もしもう一回俺の前で自殺じみた真似してみろ!どっかに縛り付けて動けなくしてやる!!俺は自殺を許すつもりはねぇ!!!」
「う、うん……」
あまりの迫力に結局二の句は返せず、そのまま黙る。と、今度はキリトにリョウが言った。

「キリト!当たったか!?」
「だめだ……!あっちの機動性が高すぎる!」
「じゃ、これ使え!」
そう言ってリョウがキリトに銀色の銃を手渡す。かなりの大きさを持つそれは、リョウの拳銃……DEだった。

「え、けどこれじゃ……」
「死銃に当てろとはいわねぇ!良いか!そのまま感付かれねぇように死銃になるべく俺達の真後ろに付くように牽制続けて、俺がカウントダウンの後合図したら左斜め下に向かってこの車に当てないようにそいつをぶっ放せ!出来るか!?」
「わ、わかった!」
「ああ、言い忘れた!そいつ反動デカいぞ!俺がちっとばかし感じる程度にはな!」
「そりゃ凄いな!」
そう言って、キリトは腰にそれを挟むと再び射撃する。次々に死銃の機
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ