第61話 =すずらん亭=
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くしてもらうって言うのが一応の目的…という内容らしい。
空中都市アルンに行くルートはわかっているらしいのだがその途中にあるドームを守っているガーディアンがものすごい強さら
しくALOがリリースされて1年という年月でもいまだに到達できていないらしい。それでプレイヤーたちが「バランス改善しろ」
と署名を集め小父さんがCEOのあの会社『レクトプログレス』に要求を出したのだが…
「『当ゲームは適切なバランスの元に運営されており』云々。今のやり方じゃ世界樹攻略できないっていう意見も多いわ」
「…何か見落としてるとか……?」
RPGではよくあることだ。ここから先が進めなくてバグかと思ったら結構序盤で手に入れれるキーアイテムが必要だったとか行
くべき町の順番が違っていたりとか…。
「キークエストを見落としている…。もしくは単一の種族では絶対に攻略できない…?」
キリトがそういうとババロアを食べようとしたリーファはその手を止めてキリトを見た。
「へぇ、いいカンしてるじゃない。クエストの方は今躍起になって検証してるけど」
「……あとのほう、おかしくないか?」
「どういうことだよ、リクヤ」
「だって、アルフ…だっけ?その種族に転生できるのは一番最初に謁見した種族だけなんだろ?だったらこの時点で矛盾してる」
もし、キリトが言った単一の種族では攻略できないとして、合同で攻略を進めるという案があったとしたら1秒でも遅れてしま
った種族は目の前で協力した種族がアルフに転生してるのを悔しく眺めるしかない。ということで現状世界樹攻略は無理、とい
う結論らしい。
「…でも諦めきれないよね。一旦飛ぶことの楽しさを知っちゃうとね……たとえ何年かかっても…」
「それじゃ遅いんだよ!!…何年もかかったらあいつらが……」
望まない人生を過ごすことになってしまう……とは続けれなかった。すると、よほどの大声だったのかリーファとキリトが驚い
てこちらを見てきている。ユイも今までかじっていたクッキーをおいて俺の方にふわりと座ってきた。
「…ゴメン…驚かせちゃってさ…」
頑張って笑みを作ろうとするがどうも力が入らない。あまり人前では怒りとか見せたくないのにな…
「り、リクヤ君…あいつらって…?」
「…それは…」
「キリト君は何か知ってるの?」
俺が言葉を濁すとリーファは聞く対象を変え、聞かれたキリトはしばらく考えて、それから言った。
「……人を、捜してるんだ……」
「ど、どういうこと?」
「…簡単には説明できない…」
リーファは多分、嘘のつけない人間だと思う。それだけにオンラインゲームでは信用してもいい珍しい人物だ。でもそれでも他
人
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