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神葬世界×ゴスペル・デイ
第一物語・後半-日来独立編-
第十九章 無意味な会議《2》
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ものだったということだな」
「目の前の敵に集中し過ぎて、周りのことに気が向けていなかった私達の負けかな」
 無理矢理のニチアの笑みは、頬がつり上がりわざとらしい。
 どうする?
 自分に問い、飛豊は空を見上げた。
 落ち着け、まだ会議は終わっていない。
 始まっていくら経った?
 自分は全力を出せたか?
 こんな会議で後悔は無いか?
 問いを自分に向かい投げる。
 ふ、笑えてきた。自分はまだやれるではないかと。
 未熟者? ああ、そうだ私達は未熟者だ。
 頼りない? だったら頼れる存在になろう。
 日来はどうなる? 私達の答えは既に決まっている。
 目を閉じ、暗闇が現れた。
 耳からは騒がしい周囲の音、こちらに不安を抱く声が聞こえる。
 上等だ、やってやる。

『んまあ、お前達はやれば出来る。だからやり抜け、悔いを通り越して後悔へと進んでけ』

 馬鹿な長の言葉が、暗闇のなかから聞こえてきた。
 幾日も前のときに、セーランが言っていた言葉だ。
 私達はまだやれると、あのときから信じていたのか?
 今ここにいない彼に、黒に染まるなかで問う。
 答えは返ってこない。当たり前だ、心のなかで問い掛けたのだ。これが返ってきたら、それはそれで怖い。
 目を開け、飛豊は光のなかへと戻ってきた。
 色に染まる当たり前の世界。
 自分達の長が、救おうとした日来の色が眩しく目に映った。



 東一番居住区域に一つの大きな病院が建つ。
 その周りには大小様々な家々が建ち並び、人々が動きを生み出している。
 大病院と呼ばれる建物のなか、五階通路に一人の少女が歩いている。
 花束を抱えるように持ち、ポニーテールを左右に揺らしながら何処へ向かうのか歩いている。
 廊下に音が反響し、それが幾らか続いて音が消える。
 音と共に、足を運び美琴は歩んだ。
 セーランが待つ、監視された病室へと。
「ん? 君は日来学勢院の学勢か」
 病室の前。
 入り口に立つ二人の内、美琴が来た方向と同じ左に立つ黄森の隊員が声を出した。
 一人だけなので少し怖いが、歳はあまり離れてなく若かった。
 原因不明の病気の影響で、視界が常に曇っているので良くは見えないがそんな感じがする。
 隊員に美琴は声を出し、
「あ、あの。おみまいしに、きました。おねがいでき、ますか?」
 初対面の人に声を掛けるときは何時もこうだ。言葉が上手く続かず、相手の理解を遅めてしまう。
 だが、言葉はすぐに返ってきた。
「ちょっと待っていなさい、上の者に確認してくから」
 優しい言葉が聞こえ、その声の持ち主は廊下の奥へと消えていった。
 監視しているのは悪くて怖い人と、自分のなかで思っていたがそうではなかった。
 この人達はどのような気持ち
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