信じたその先
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ったな」
神童は火織との出会いを思い出し、そして少しだけ笑みを零した。
しかし、その笑みは一瞬で消え、次には真剣な表情へと変わる。これで神童達三人の考えは纏まった。
もう彼らは後には引けないだろう。ここでネセサリウスを裏切る事によってどうなるかは分からない。もしかしたら自分達がいた場所には戻れないかもしれない。仲のよかった友人達に会うことは出来ないかもしれない。最悪魔術側に追われる可能性だってあるのだ。
思い浮かぶ未来は最悪のものばかり…。
だが、例え自分達三人の未来が暗かろうが、目の前で苦しむ親友を見捨てることなんて、この三人には出来なかった。
「話は纏まったみたいだな…準備はいいか?」
少年の言葉に三人は小さく頷き、何時何が来てもいいように態勢を整える。
そして少年の右手がゆっくりとインデックスの口内に入ってゆき、その数秒後、少年の小さなうめき声と共に何かが壊れる音がその場にいた全員の耳に入った。
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