第五話『ストライク』
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ゼ”へ!」
「……私は構いませんが、上層部と他の隊員達が何と言うか」
「そこは私から何とかしておこう! よし、そうと決まれば!!」
/※/
「という訳だ! 是非来てくれないか?」
「待て、何がそういう訳だ」
グレーデュント夫妻宅にて、シュハイクが半ば押しかけに近い形でやってきた。スウェンは呆れた表情をし、ロイとネレイスは困惑する。
「私は君という存在が部隊に欲しい! 君が居れば部隊をよりよく出来る! 年齢の方も問題ないはずだ、君より年下の者も居る。Drロイ、Drネレイス。彼を私に預けてくれないだろうか!?」
頭を深々と下げるシュハイク。
「……私は構わないけど」
「僕もだ。スウェンをしっかりとした環境で過ごさせてくれるのであれば何も言うことはないけど……」
「それには及ばない。我が部隊なら健康、食事などしっかり彼にはとらせることが出来る」
「そうか……スウェンはどうなんだい?」
「……俺は」
スウェンは俯いたまま黙り込む。
「スウェン、君はこれから先やりたいこととか有るのかい?」
「いや……」
「それじゃあ、見つければ良いじゃないか」
「?」
頭を上げ、ロイの方を向く。
「せっかくの機会だ、部隊に入隊して君のやりたいことをそこで見つければいい。君なら、必ず見つけられると信じているよ」
「……」
再び黙り込むスウェンだが、直ぐに
「……わかった。申し出、受けよう」
「本当か!? 二言は無いな!?」
スウェンは肯定の意を見せるため、縦に頷く。シュハイクは立ち上がり
「では、私は戻って君の手続きを済ませよう! 明日の午前9時迎えに来る! それでは!」
そう言い残し、シュハイクは居間を出て行き、グレーデュント宅を後にした。
「しかし、あの部隊にスカウトされるなんて……凄いな」
「そうなのか?」
「うん。このドイツ国内にある10機のISのうち、3機を保有していて、実質“最強の部隊”とも言われているんだよ」
「ほう……」
「けど……私達はああ言ったけど、スウェン君は後悔してない?」
ネレイスの言葉にスウェンはああ、と頷き
「いつまでも義父さん達の世話になる訳にもいかない、それに……さっきの言葉が無ければ俺は黙したままだった。感謝している」
「スウェン……ん? 今義父さんって……」
「ああ……前言ってくれただろう?俺はもう赤の他人じゃない、家族だって」
「スウェン君……」
すると、リズが居間にやってきて、スウェンの元に駆け寄る。
「お兄……ちゃ
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