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王道を走れば:幻想にて
第6章、その1:束の間の癒し ※エロ注意
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士が誇る、野心の槍を。見事に割れた彼の腹筋を撫でながら赤髪の美女は、実に恭しき様を装って奉仕する。手馴れた動作であり、男の心を燻るには同姓の目から見ても、非常に卓越した艶美さである。だがジョゼからすれば機械的に自分を絶頂へ導こうとする姿にも見て、再び嗜虐の道楽を愉しもうとする欲が湧き上がってきた。

「おい、お前」
「ふぁい?」
「気に入らないな、その顔。もっと歪めて見せろよ、こんな風にっ!」

 ジョゼはそういって腰を一気に打ちつけ、女の喉の奥に亀頭を到達させた。目を白黒させた女を甚振るように、ジョゼは女の髪を乱暴に掴み、力強く上下させた。瞳に怯えを見せながらも娼婦は口唇による愛撫を試みようとするも、躊躇の見せぬジョゼの粗暴さに主導権を握られる一方である。
 同僚が絶句してその淫靡な狼藉を見詰めるも、愛撫を止めれば次は自分であると気付き、これまで以上に奉仕の熱を加速させた。男の厚い胸板と乳首を舐めては弾き、そして己の陰唇を男の足先に摺り合わせて愛撫をせがむ。ジョゼもそれに応えて指先を動かし、女に悦楽の刺激を与える。また、空いた手で女の肉感的な美を思うさま愉しんでいく。

「んんんっ!んっぐっ・・・っっぅぁ!!ンン''!!」
「じゅるっ・・・ちゅくっ!あむ・・・ちゅる!!」

 官能的に責められる二人は一方は嬲られ、一方は自分から嬲られに行こうとするものであった。ジョゼはそれを微笑みで眺めつつ、騎士として成り上がってきたここまでの自分に優越心を覚える。唯の兵卒、しかも補給部隊という彼にとっては不名誉な役職であった頃から、彼は娼婦漁りを趣味として生きてきたのだ。当時の娼婦は、正直、生のミミズを巻いて摩った方が気持ちよくなれる程度の御粗末なものが大概であった。使い古しに貧乏人、障害持ち。碌な悦楽を得る事など無かった。それに比べて目の前の美女の何と艶やかで、陶酔のし易き豊満さである事か。野心を燻り始めた当時に夢見た完成された美がそこにある。

「ほら、もっと乱れてくれよ。こんなんじゃ勃たなくなっちまう」
「んんっ!!んぐっ・・・じゅるるっ、じゅる!!!」

 誇りを傷つけられたように感じた娼婦は互いに目を合わせ、醒めた目でやり取りすると手法を一気に変えた。男の陰部を慰める女は、態と音を立てるように亀頭を吸い込む。浅く三度、深く一度。積み重ねてきた女の経験から打ち出される、最良の責め方である。噎せ返る様な感じが寧ろ心地良く感じて、女は己の淫らな義務感のままに男を責める。
 もう一方の茶髪の美女は、舌を這わせる場所を乳首から首筋へと運ばせた。そして、男の頚動脈から耳の傍までの部分を舐めていく。首の部分は露骨に、だが耳に近付けるに連れて舌を離していき、最後は吐息だけを優しく吹きかける。これこそが彼女が最も得意とする口唇の性技であり、幾
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