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王道を走れば:幻想にて
第四章、その5の3:青き獣
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とし、頬の赤みを俄かに押さえつけてからの復活である。

「・・・で、元々何の話をしていたんだ、私達は」
「・・・なんか疲れましたから、明日でいいです」
「そ、そうだな、うん。よしっ、そうと決まれば夕食だ!リタ、今晩は何だ?」
「兎肉の燻製、オリーブの香り付け。株とキノコのスープ。ベリーソース付きのワッフルですわ」
「よしっ、早速食べよう!食卓に向かおうか」

 この場の雰囲気から逃れるように早足でアリッサは家を出て行き、キーラも後に続いていく。家屋一棟を貸し切っての食堂での食事であり、これもまた慧卓の発案によるものであった。団欒の場を作り、皆の団結を深めるという点では大いに作用し、心を安らげるという点でも大いに役に立つ施設であった。
 リタは飲み干されたカップを片付けた後、己もまた給士としての任を務めんと後を追って行く。爽やかな秋が訪れた森には心地良い風が通り抜けており、薄暗き蒼い空と星空の下、人間達の営みの声が響いていた。


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