第37話
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ストオーダー》は一方通行を迎え入れるような柔らかい声で言った。
それを聞いた一方通行はとてもイライラした。
「何だよそりゃァ?
全っ然、論理的じゃねェだろ。
人を産んで人を殺して、ってそれじゃあプラスマイナスゼロじゃねェか。
どォいう神経したらそれで納得できんだよ。
どっちにしたって俺がオマエ達を楽しんで喜んで望み願って殺しまくった事に変わりねェだろォが。」
「それは嘘、ってミサカはミサカは断じてみたり。
アナタは本当は「実験」なんてしたくなかったと思う、ってミサカはミサカは推測してみる。」
その言葉に一方通行の頭はますます混乱した。
そんな一方通行をよそに打ち止めは言葉を続ける。
「あの時を思い出して、あの時の事を回想して、ってミサカはミサカはお願いしてみる。
アナタはミサカに何度か話しかけている、でその目的は何?ってミサカはミサカは分かりきった質問をしてみる。」
一方通行は実験中に何度か「妹達」に話しかけている。
しかしなぜ話しかけた理由は一方通行にも分からない事だ。
それにその内容は全部「妹達」を罵倒するような言葉ばかりだった。
そんな罵倒するような会話に何の意味があるのか一方通行は考えた時、打ち止めは一方通行の見えない変化を分かっているかのように説明する。
「それらが仮に否定してほしくて言ったいた言葉だとしたら?
アナタの言葉はまるでミサカを脅えさせるように、ミサカにもう戦うのは嫌だって言わせたいように、ってミサカはミサカは述べてみる。
もしあの時にミサカが戦いたくないって言ったら?ってミサカはミサカは終わった選択肢について語ってみる。」
「妹達」がみんなそろってそんな事をしたくないと脅えた目で頼み込んでいたら。
彼はどんな行動に出ていただろう?
きっと彼はそれを望んでいた。
だからこそ彼は問いを発した、何度も何度も、それでも答えは返ってこないから少しずつ問いはエスカレートしていきいつしか目を覆うほどの暴虐の嵐となってしまった。
自分を止めてくれる誰かが欲しかった。
彼は思い出す、その操車場で戦った二人の無能力者の事を。
一人は何度でも何度でも立ち上がった、一人は一方通行よりも強力な能力を持っていてもそれを誰かの為にその力を使うといった。
最後の最後、あの少年に拳に打ち倒されるその瞬間、一方通行は何かを考えていただろうか?
「ちくしょうが。」
そうして、彼は目
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