第37話
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」
「あァ?それが何だってンだ?」
「その脳波リンクが作る精神ネットワークってものがあるの、ってミサカはミサカは説明してみる。」
「人間でいう集合的無意識とかってェヤツか?」
「うーぬちょっと違う、ってミサカはミサカは否定してみたり。
脳波リンクと個体「ミサカ」の関係はシナプスと脳細胞みたいなものなの、ってミサカはミサカは例を述べてみる。
「ミサカネットワーク」という一つの巨大な脳があるというのが正解で、それが全「ミサカ」を操っているというのが正しい見方、ってミサカはミサカは言ってみる。」
一方通行は少し黙って打ち止めの説明を聞く。
「「ミサカ」単体が死亡した所でミサカネットワークそのものが消滅する事はない、ってミサカはミサカは説明してみる。
人間の脳で例えるなら「ミサカ」は脳細胞で、脳波リンクは各脳細胞の情報を伝達するシナプスのようなもの。
脳細胞が消滅すると経験値としての「思い出」が消えるのでもちろん痛い、けどミサカネットワークそのものが完全に消滅する事はありえない、「ミサカ」が最後の一人まで消滅するまでは・・・・」
一方通行は目の前で食器皿の上の料理と格闘している少女が、人間とは全く異なる構造した宇宙人のようなものに見えてしまった。
「ってミサカはミサカは考えていたんだけど、気が変わったみたい。」
その言葉を聞いた一方通行は首を傾げる。
「ミサカは教えて貰った、ミサカはミサカの価値を教えて貰ったって断言してみる。
「ミサカ」全体ではなく、「ミサカ」単体の命にも価値があるんだって、この「ミサカ」が他の誰でもないこの「ミサカ」が死ぬ事で涙を流す人もいるんだって事を教えて貰ったから、ってミサカはミサカは胸を張って宣言する。
だからもうミサカは死なない、これ以上は一人だって死んでやる事はできない、ってミサカはミサカは考えてみる。」
少女は言った、人間のように、人間のような、人間の瞳で真っ直ぐに一方通行の顔を見て。
それは一つの宣言。
一方通行の行ってきたことを決して許さないという、打ち止めは一生あの時の事を忘れないという、恨みの宣言。
それを聞いた一方通行は言葉が出なかった。
そういった感情を抱かれる事に気づいていても目の前で面と向かって本人の口から糾弾された事がなかったからだ。
「でもミサカはアナタに感謝している、ってミサカはミサカは言ってみたり。
アナタがいなければ「実験」は立案されなかったらミサカ達は生まれてこなかったから、ってミサカはミサカは感謝してみる。」
|打ち止め《ラ
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