第37話
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ズ》」は記憶を共有させているので、その事をこの打ち止めは知っている筈だ。
何なンだコイツは、と一方通行はため息を吐きながらそう思った。
それが一方通行と打ち止めとの出会いだった。
五階建ての学生寮の前に着いても打ち止めはついて来ていた。
一方通行の部屋は不良達が襲撃に来たらしいが、標的がいないと知ったからか腹いせに部屋がメチャクチャに荒らされていた。
ドアもなく、テレビも真っ二つになり、ベットもひっくり返され、ソファの中の綿が飛び出たりともはや部屋とは呼べないくらいにボロボロに荒らされている。
こんないつ死ぬかもしれない状況でも、打ち止めは一方通行から離れる事はなかった。
部屋と呼べるかどうかの部屋で二人は一夜を過ごす。
二時になって一方通行は空腹で目が覚めた。
打ち止めはテーブルクロスを身につけてがっくりと項垂れていた。
どうも一方通行が打ち止めの毛布を無意識に引ったくり毛布代わりにして被っていた。
打ち止めはどうにかして取り戻そうとしたが、睡眠中でも一方通行の反射は適応されてるので、どんなに打ち止めが頑張っても起こす事は絶対に不可能なのである。
一方通行は被っている毛布を打ち止めに投げ渡し何か食べようかと思ったが、台所の入り口を眺めた一方通行はふてくされたようにソファの上に寝転がる。
夜の不良達の襲撃のせいで冷蔵庫は横倒しにされ、冷凍食品がビニール包装が飛び出ていた。
一方通行は料理などはしないので冷凍食品を食べるようにしている。
しかし冷凍食品があの状態なので食べる事は出来ない。
「おはよーございますってもうこんにちはの時間なんだけど、ってミサカはミサカはペコリと頭を下げてみたり。
お腹がすいたので何かご飯をご飯を作ってくれたりするとミサカはミサカは幸せ指数が三〇ほどアップしてみたり・・・」
「寝ろ。」
「うわーいサービス精神カロリー摂取量とも完璧なるゼロ、ってミサカはミサカはバンザイしてみたり。
というかもう朝だよあさあさあさー、ってミサカはミサカはお腹を空かせながら今にも二度寝しそうなアナタに呼びかけてみる。」
「クソったれが、午後二時で朝かよ。」
寝起き最悪な一方通行は目を開ける。
このまま「声」を反射して寝ることも出来るが打ち止めはしつこく無駄
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