No.6
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超能力者増加計画。
とある組織により発案された計画。
学園都市では外部より数十年進んだ最先端科学 技術が研究・運用されている科学の街で人為的な超能力開発が実用化され学生全員に実施されている。
そしてそんな能力者達が溢れる学園都市には強度がある。
下から無能力者、低能力者、異能力者、強能力者、
大能力者、超能力者。
故に学園都市の頂点はこの超能力者となる。
そして現在超能力者は6人存在している。
そこでとある組織は考えた。
その頂点たる超能力者を量産できれば学園都市を我が手に出来るのではないかと。
そこで発案されたのが先程の超能力者増加計画である。
低能力者でも努力すれば超能力者になれると現在考えられている。
組織は親などが存在しない子供を拐いその子供を使い実験していた。
「No.1からNo.5、飛ばしてNo.7からNo.10まで異常ありません。依然として異能力者のままです。」
研究所の一角、ガラス張りの部屋の向こう側には鎖に繋がれた子供達が10人が弱りきった様子でその場に座っていた。
ただ一人を除いて
「使えないガキが……No.6の様子はどうだ」
「ハッ、先程大能力者上限値まで達しました」
唯一弱った様子もなく、ただたんたんと自分達を眺めている大人達を睨んでいる少女がいた。
彼女がNo.6と呼ばれた子供である。
「やっと超能力者になりえる一匹が出来たかか……。本当役に立たないガキどもだ」
もはやガラスの向こうにいる男は子供達のことを人間とは思っていなかった。男の目は出来損ないの家畜を見る目、それと同じだった。
「始めろ」
「ハッ」
男の合図で他の研究員がレバーを下げる。すると子供達に繋がれている鎖から電流が流れる。
その結果、ガラスの向こう側では風や炎、色々な能力が渦巻いていた。
強制的に能力を使わせ続けその結果レベルをあげさせるという無理矢理かつ、本当に有力なのかも定かではない方法で実験は行われていた。
しかし実際にNo.6は低能力者から大能力者まで上り詰めていたのでこの方法が変わることはなかった。それにこの組織はさほど予算がないため馬鹿の一つ覚えの用に繰り返し続けている。
このせいで犠牲になった子供は少なくない。
「さて、この辺で良いだろう。レバーは下げたままで構わん行くぞ」
「わかりました。」
男はそう言い研究員とともにその部屋から立ち去った。
「今日は思ったよりはえーですね…」
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