第1章 ガウル・ガレット・デ・ロワ
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剣を連続で放った。
「くそっ!?いつの間に………」
何とか魔神剣を捌こうとするが、魔神剣の一撃一撃の重さに耐え切れず………
「うわあああああ!!」
もろに受けてしまった。
それと同時に爪も消え去る。
「終わりか王子様?」
「へん、まだまだ!!」
そう言って近くにあった槍を掴むガウル。
「獅子王爪牙!!」
今度は槍と自身の足にエネルギーを纏わせる。
「行くぜレイジ!!」
「ああ、来い!!」
突進する2人はぶつかり合い、戦いはクロスレンジで激化する………
「おらおらおら!!」
「くっ………」
やはり経験の差は大きいいのか、ガウルの槍捌きは凄かった。
格闘戦が一番だと思っていたが、そうでも無いみたいだ。
「これで!!」
鋭い突きを連続で繰り出すガウル。それを何とか刀と鞘で捌く。
「いつまで持つかな!!」
「いくら経験が無い俺だって、同じ攻撃なら………」
捌きながら突きを見極めようとするレイジ。そしてその一瞬のタイミングを見つけた。
「貰った、双衝!!」
突きを躱し、右肘でガウルを上に上げ、鞘で下に叩きつけた。
「ぐはっ!?」
「ガウル様!?」
飛び込もうとしたビオレをちょうど今来て、戦闘を見ていたゴドウィンが止めた。
「ゴドウィン様、何故!?」
「いいのだ。最近殿下は少し天狗気味でな。紋章術に頼る戦いを見直して欲しいと思っていた所だった………負けも良い経験になろう」
「くそっ………こんな筈じゃ………」
フラフラながら立ち上がるガウル。
一方レイジも魔力強化による身体の負担がピークに達していた。
「後一撃………後一撃で良い…………持ってくれよ………」
そう言って刀を再び鞘に戻す。
最初と同じ抜刀のポーズだ。
「まだだ、まだやれるんだ!!!」
そう言って最初と同じく、エネルギー四肢に纏うガウル。
「行くぞレイジ!!これが俺の本気………」
そう言うと頭上に大きなエネルギーの球体を発生させるガウル。
「殿下!?それはまだ完全に扱える技じゃ!?皆、殿下から離れろ、巻き込まれるぞ!!」
既に2人から離れていた兵士達だったがゴドウィンの叫びに反応し、更に離れる。
「ビオレ殿も早く!!」
「ですが、レイジ様は………」
「これが俺の本気だぜ、レイジ。逃げなくて良いのか?」
「まあ逃げたくても、魔力強化で身体は凄く重くてな………俺も後1振りで終わりだ………」
「そうか!!なら俺の大逆転勝利だな!!」
そう言って大声で笑うガウル。しかしレイジは顔色を変えずにただ構えを保ち続ける。
「圧倒的不利な
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