第1章 ガウル・ガレット・デ・ロワ
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へえ………ゴドウィンは使わなかったからこれが初めて見るな………
「俺の記憶を取り戻すきっかけになればいいけど………」
そう呟きながら剣を構える………
『鞘での攻撃!?』
『何でこれをしなかったんでしょうね!!アスベルは普通にやっていたのに!!』
『くっ!?流石に接近戦は不利か………!!』
『逃がすか先輩!!』
「先輩………?」
「どうしましたレイジ様?」
「いや………あの、ビオレさん、ちょっと聞きたいんですけど、刀ってあります?」
「刀ですか………?」
「ええ、俺ってどうやら剣より刀を使っていたみたいで………」
「そうですか………確か刀なら………」
とそう呟きながら側にあった小屋の中に入るビオレさん。
そして出てきた時には少し汚れている刀を持っていた。
「すみません、私達の軍では刀を使う人はいないので、いつぞやにビスコッティのダルキリアン興に貰ったものなのですが、使える者が居なくてそのままになっていて………」
と申し訳なさそうに言うビオレさんだったが、何故かその刀から目が離せなかった。
「これは………」
手に取った瞬間分かった。
あの記憶の中にあった刀と似てる気がする………
「この刀の名前は………」
「飯綱」
「えっ!?はい、そうですけど………何故知っているのですか?」
「この刀が教えてくれた」
そう言って刀を抜くと、綺麗に透き通った刀身が現れた。
未だにこの刀は素晴らしい物だという事が分かる。
「どうでも良いからさっさと戦おうぜぜ!!俺はもっと熱く戦いてぇ!!」
「行くぞ飯綱!!」
刀をもう一度、鞘に戻し、抜刀の構えを取った。
「行くぜ!!………レイジ!!」
もの凄いスピードで真っ直ぐ突撃してくるガウル。
「爆雷斬り!!」
そのままエネルギーを纏った爪でレイジに襲いかかった。
「魔力強化………今度はあんなに無理やりじゃなく、静かに集中して………」
目を瞑り、冷静に集中するレイジ。
「はぁ!?バカか!!このままぶっ飛ばしてやる!!」
右手で思いっきり斬り裂こうとしたガウルだったが、それはいとも簡単に鞘で受け止められた。
「なっ!?俺の一撃をこうもあっさり………」
「それだけじゃない!!」
受け止めた後、素早く体を回転させ、その勢いのまま、抜刀してガウルを吹っ飛ばした。
「ぐっ!?くそ………あのやろ………って!?」
吹っ飛ばされながらもちゃんと着地したガウルだったが、前を見ると既にレイジの姿は無かった。
「何処に………」
「魔神連牙斬!!」
「後ろ!?」
ガウルが一瞬の内に目を離した内に風牙絶咬で後ろに周り込み、その場からガウル目掛けて魔神
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