第1章 ガウル・ガレット・デ・ロワ
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…」
最近になって新たに見た星詠み。
ミルヒオーレとその彼女が呼び出した勇者の運命を変える可能性のある人物。
この世界には無い特異な術を使い、奇跡を起こす。
………それで彼女達が救われるかどうか分からないが僅かな希望が出来た。
「もし、ワシの計画が失敗してもあやつの力があればあるいは………」
そう思いながらベットにへたり込んだ………
「さて、分かりましたか?」
「大雑把な事は。後文字はもっと時間が経たないと無理っス。こんなの見たこと無い………それにフニャ力にはいまいちピンとこないと言うか………」
「フロニャ力です!………あなたは記憶が無いので当然です、まあフロニャ力はこの世界の要となる力です。全ての国と町もフロニャ力が強い所に作るんです」
「へえ………凄いんだなフニャ力って。逆に力が抜けそうな名前なのに………」
「フロニャ力です、バカにしてます?」
「いいえ!」
懐から見えたナイフを見て即答した。
「さて………時間もまだありますし、どうしましょうか?」
「ならこの城に訓練所とかあります?俺の記憶、どうやら戦って思い出した方が効果あるみたいなので………」
「分かりました、ならご案内します」
そう言われ、俺はビオレさんについていった………
「おお………」
「ここが訓練所になります」
案内されたのは城と城の間にある中庭でたくさんの兵士が戦闘訓練していた。
「ここにいるのがガレット騎士団の兵士達です。………確か今の時間なら王子が………」
「王子?」
「何だ?もう終わりか?もっと根性みせろ!!ガレット騎士団の兵士か!!」
白い、レオに似た男の子が倒れている兵士の中央に立っていた。
その立ち姿に威厳を感じる。
「彼はガウル・ガレット・デ・ロワ。閣下の弟君におおせられます」
「へえ………閣下様の弟君ね………」
「………」
「本当にすいません、調子に乗りました」
ビオレさんマジ怖え………
「ほら、まだけものだまになって無いだろうが!立て!!まだやるぞ!!」
「そんなに元気なら俺とやらないか王子?」
「ん?誰だお前?」
「ちょ!?レイジ殿!!」
「ビオレ、コイツ誰だ?」
「閣下が連れてきた客人です。レイジ様と言います」
「そうか………お前強いのか?」
「さあ………?でもゴドウィンとも何とかやり合えたぜ」
「そうか………なら楽しめそうだな!!」
そう言うと両腕と両足に何かのエネルギーみたいなものを纏わせ、大きな爪を作るガウル。
「えっ!?あれ何ビオレさん?」
「あれがガウル様が使う紋章術、獅子王爪牙です。ああやって直接纏わせて戦うのです」
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