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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第二十六話 束の間の平穏
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郎君、あの武器は預けたままでいいの?」

 リンディさんがどこか心配そうに尋ねてきた。

「はい。たった二日ですし、使う事もないでしょうから」

 リンディさんが心配しているのは管理局に預けている俺の拳銃である。
 わずか二日のためにいちいち保管庫から取り出す手間をかけさせるのも申し訳ない。
 ということでアースラに置いてきたのだ。
 
「わかりました。
 しっかりとお預かりいたします。
 それではまた二日後に」
「はい。
 なのはとユーノもまた」
「うん」
「またね」

 三人と別れて帰路につき、軽く夕食を済ませて、久々の我が家での休息となった。


 そして、翌日
 朝はまず家の結界と鍛冶場の陣がちゃんと動作しているか調べてみるが、こちらは問題がなかった。

 それにしても、この件が終わったら結界は強化する必要はあるだろうな。
 リンディ提督達を信用していない訳ではないが、管理局を通して魔術師の情報が出る可能性がゼロではないのだ。

 続いて昼前から歩き霊脈を調べてみる。
 すると

「やはり多少なり弊害は起きてるか」

 感知用の結界で感知しにくい個所があったのでそこを中心に調べてみたのだが、多少霊脈に影響はあったようだ。
 場所は大きく分けて二か所。
 昨日の戦闘の舞台となった海辺付近の流れが少し乱れている。
 そして

「もっと早く調べておくべきだったか。
 まあ、バタバタしていたのは事実だが」

 ジュエルシードを破壊した街中である。
 これはジュエルシードというよりもゲイ・ボルクの方が原因かもな。
 元々街中という事もあり太い流れの個所がなかったからよかったものの流れが淀んでいる。

「どこかで霊脈が詰まっているのか?」

 地上でジュエルシードと宝具のぶつかり合いがあった弊害だな。
 この件にキリが付いたら細かく調べて、ちゃんと流れを整える必要があるな。
 どちらにしろ今回の一日では無理だ。

 そんなとき、ポケットの中の携帯が鳴った。
 なのはから? と思ったら表示されているのはアリサの名前。
 ……これはどうすべきだろう?

 この時間なら、なのはは学校だからアリサとすずかと一緒のはず。
 つまりは俺がなのはの携帯を持っていると知っているはずだ。

「……取るか」

 若干ためらいつつ、通話ボタンを押した。




side なのは

 昼休み、アリサちゃんとすずかちゃんとお昼を食べる。

「また行かないといけないんだ」
「うん」
「大変だね」

 ようやく戻ってきたけどまた明日には行かないといけないと話すと残念そうにするアリサちゃんとすずかちゃん。
 だけどちゃんと最後までやり通したいもんね。
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