第十話『生徒の会の長』
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翌朝、いつものようにナツルと共に登校した・・・視線と言う死線を喰らいながら
教室に入っり、直ぐ自分の机に突っ伏した。いつも以上に疲れたのだから
「よう久崎!・・・なんだか朝から死んでるな?」
「こっちにも事情ってもんがあんだよ・・・」
机に突っ伏しながら答える・・・アカン、過労で死ぬかも
「それより聞いてくれよ! 昨日物凄い美少女に会ったんだよ!」
「あーはいはい、そりゃ良かったね」
その美少女=俺の事だろう。正体はバレてなかったみたいだし、結果オーライつことでいいだろ
「さて、屋上で寝るか・・・ん?」
席を立ち上がり、屋上へ向かおうとした時、ふと廊下に見覚えのある生徒が居た
「紅音さん? 何用で此処に」
「あの、詩楼さんに会いたいって人がいて・・・」
この俺に? 物好きな人も居たもんだ
「ごめんなさい、私がお願いしたの」
前言撤回、物好きレベルじゃない人だった
「生徒会長にナツル、佐倉さんまで・・・何か用でも?」
生徒会長の三郷雫と佐倉楓に瀬能ナツル、星鐵三大美女が勢揃いだ
その時、何者かにガシッと肩を掴まれたと思えば、東田だった
「何をしたんだ久崎ぃ!学園を代表する美少女三名。
三郷雫様が佐倉さんとナツルちゃんを連れて男子校舎に来るなんて、お前なんか重大な校則違反でもしたんじゃないのか!?」
ガクガクと肩を揺さぶる東田・・・んなの、コッチが聞きてえっつーの
「ごめんなさい、私が詩楼さんに用事があって雫ちゃんにお願いしたんです。雫ちゃん生徒会長だから男子校舎に行きやすいかなって・・・」
「別にいいのよ楓。私もこの2人に丁度聞きたい事があったから」
◇
生徒会長ーー三郷雫に連れてこられたのは空き部室だった
「さて・・・貴方に聞きたいのはこの間の図書館での事なの。貴方はあの事件があった時、図書館にいたわね?」
はい、その上ドンパチしました! なんて言える訳がない
「居ましたけど、コチラ側としては被害者ですよ?」
少しは自信のあるポーカーフェイスで偽りを吐く・・・こうでもせねば、首が飛ぶかもしれんのだ
「そう、だったら名乗り出てくれないと困るわ・・・幸い蔵書に被害はなかったけど本棚の上が傷だらけなの。生徒会長として暴れていた人を割り出さないと行けないのよ」
「あの、でも暴れていたのは女の子だったって、詩楼さんは男の子で・・・」
紅音が弁護を図ろうとするがーー
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