別世界よりG
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同じように、城下へ出ては人々の不満等を聞き、今後の発展に生かそうと努力している。
そしてその城下では、鉄道や港から離れた地域で、物資の運搬がスムーズでは無いとの問題が浮彫になり、それについて思い悩んでいたと言うのだ。
つまり、船や汽車は大量に物資を運搬する事が出来るが、そこからの運搬方法は馬車となり、運べる物資の量が限られてしまう…
その為、港や駅近くで物資が停滞し、食品であれば腐らせ、その他の物であっても損壊等の被害が出ているという…
「これじゃ今後の発展に支障が出ると思うの。……きっとお父さんは、その事も織り込み済みで考えてあったのだとは思うのだけど…今の私達には打開策が思い付かないわ…」
と言う真面目なリュリュの考えに、ポピーは…
《多分何も考えてないと思う…きっとお父さんの事だから、『そんな事知らねーよ!』とか言うわね…でもリュリュが折角やる気を出しているのだし、それを削ぐのは上手くないわね…話を合わせるか………》
と言う思いから、
「そうね…お父さんなら何か打開案があったはず…でも私達では、お父さんの考えに到達する事は不可能よ!…だから一緒にどうするかを考えましょう」
と笑顔でリュリュを安心させた。
それからの数日…
リュリュ・ポピーを中心に、各大臣や有識者を集め新たな流通方法を検討し合う。
しかし、どんなに優秀な頭脳を持ってしても、リュカのアイデアにより具現化された蒸気機関を、小回りの効く小型の乗り物に換え大量の物資輸送の補助にする方法は浮かばなかった。
皆が落胆し頭を垂れる…
父の代わりに国家発展を意気込んだリュリュなどは、思い悩み碌に睡眠を取れなくなる程だ…
そんな窶れるリュリュを見て、家臣や貴族…城下の民までもが心配をし、何とかしようと思い悩む。
そして出した結論が、彼女の父に最も近い思考を持っている者へ頼るという結論だった。
つまりポピーである。
「私だって色々考えているわよ!何でリュリュの笑顔を取り戻す為に、私だけが苦労しなきゃならないの!?私の心配は誰もしてないの!?」
大臣や貴族…そして国民の代表者がポピーの執務室へ押しかけ、リュリュの為に何とか打開策を提示する様に嘆願(脅迫?)しに現れた。
「勿論、ポピー様の事も心配しておりますが、リュリュ陛下よりも心が丈夫そうですし、何より正攻法以外の何らかの手段をお持ちの様にお見受けします。どうかリュリュ陛下の笑顔を取り戻す為、一層のご尽力をお願い致します!」
若い貴族の兵士に言いたいことを言われて、少しだけムッとしたのだが、確かに1つだけ打開策が有り、窶れるリュリュを放っておけないポピーは渋々ながら承諾し、押しかけてきた面々を帰らせる。
そして執務中のオジロンに、家族(愛人も含む)だけを集め会議室で待つ様に伝え、自身はルーラ
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