第4章 聖痕
第39話 UMA登場?
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に出頭。そして、そこでタバサのみがイザベラとか言う姫に下された命令が、このベレイトの地下の岩塩採掘用の坑道に最近、顕われるようになった正体不明のモンスターをどうにかして来い、と言う事だっただけなのですが。
相変わらず、タバサに回って来る仕事は、何でも屋のような仕事ばかりです。本当に、冒険者のギルドでも、もう少し系統だった依頼が並んでいると思うのですがね。
もっとも、この正体不明のモンスターとやらをどうにかしなければ、この街の重要な産業の岩塩採掘が行えないので、岩塩を扱っている商人たちも、そして、その採掘の仕事で日々の糧を得ている方々も困っているのは間違いないでしょう。故に、この市が立っている間。市が立つスヴェルの夜から次の虚無の日までの三日の間に、その正体不明のモンスターをどうにかしろ、と言う命令を受けているのです。
現状では、その魔物の正体すら判らない状態ですから。
更に、もうひとつの不安。
正体不明の魔物に関係する事件を、スヴェルの夜から始まる三日以内に解決しろ、と言う命令が、俺を不安にさせているのですが……。
☆★☆★☆
【せやけど、実際には人的被害は出ていないんやろう?】
流石に、昼食時の食堂内には、濃厚な、胃袋を刺激する匂いが立ち込めていた。
そう。酒と、油。……そして、香辛料と。
それで、現在はちょうど昼食の時間帯だった事も有り、大通りに面した中に有る一番流行っていそうな酒場に入り、昼食兼相談タイムと言うトコロです。
尚、今日は月に一回、大きな市が立つ始まりの日。近隣より、この市を目当てに集まった人間達で、この街、いや、この食堂内もごった返しています。
それに、元々この街は交易路の中心。更に、エルフの国が近いだけ有って、多少の香辛料などが入って来ているらしく、この食堂に関しては、少なくとも俺が口に出来るレベルの料理を出してくれるみたいです。
もっとも、周囲の客に出されている料理の見た目や、漂って来る匂いから、そう判断しているだけなのですが。
そうして、さして待つまでの事もなく、かき入れ時の店内を忙しく動き回る女給たちに因って、俺とタバサの前に注文した料理が運ばれて来ました。
そう、これが今日、これからの任務をこなす為の活力の元。どんな仕事だろうと、腹が減っていては話に成りませんから。
尚、運ばれて来たのは、焼いた鶏肉にベレイトの特産品の岩塩をこすり付けて食べるだけの、ごくごくシンプルな料理と、野菜と鶏肉を煮込んだ、やけに具沢山のスープ。それに飲み物としては、流石に酒精は外して、レモンを絞った物にハチミツを加えた飲み物をテーブルに並べて有ります。
但し、流石に味噌や醤油、それにソースなどは使用してはいないようですが。
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