第4章 聖痕
第39話 UMA登場?
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暗躍が有ったのかも知れませんが……。その真相に関しては、未だ藪の中ですか。
但し、火(モロク系の邪神)が暗躍する事により、土が乱れ、風に滅びの風が吹き荒れる。そうすると、次のヤツラの目的は、トリステイン(水)の可能性も……。
尚、オルレアン屋敷の清掃に関しては、タバサ自身が直接関わる事は有りませんでした。
いや、本人が関わる事を拒否して、俺と共に、あの炎の邪神によって死亡したり、負傷したりした人々の救出と、穢された大地の浄化などを行い、直接、父親の復讐に繋がる行動を行おうとはしませんでした。
どう言う意図で彼女が、父親の直接的な復讐劇に繋がる行動を拒否して、俺と共に負傷者の救助や、大地の浄化作業を行ったのかは定かでは有りません。しかし、それでも、陰の気に支配され、復讐心の虜と成った彼女を見る事が無かったのですから、それは俺としては良かった事なのでしょう。
それに、オルレアン屋敷の使用人の排除と言う事は、彼女に取って親しい、幼い頃から知って居る人間達の排除と言う事です。タバサ自身が、そんな事に関わりたくはなかったとしても当然ですか。
もしかすると、今まで一番信じて来ていた人間が、実は一番信用してはいけない相手の可能性が高かった。……と、そう言う事ですから。
「それで、実はひとつ、タケガミさんとタバサさんにお願いが有るのですが」
先ほどまでの陰気に満ちた雰囲気からは幾分回復したモンモランシーが、かなり消極的な様子で、そう問い掛けて来る。
一応、タバサの方を見つめて、判断を仰ぐ俺。尚、俺としては、別にモンモランシーの頼み事なら、新しい薬の実験体以外ならば受けても良いのですが、タバサの方の気分も有りますから。
そんな俺の視線の意味を知って居るのかどうか判りませんが、タバサはあっさりと首を縦にひとつ振る。これは肯定。
「良かった。実は……」
☆★☆★☆
ゆっくりと二度ノックを行い、室内からの返事を確認した後に、ドアを開く。
当然、午後のお茶の準備をしたカートを押しての訪問と成ったのですが。
初めて訪れるルイズの部屋と、タバサの部屋の差は、配置されている家具の質の差と、部屋に置かれている本の冊数の差ですか。
もっとも、置かれている洋服ダンスの大きさも大分違うようなので、その中に納められている服の内容や質も違うとは思いますが。
ベッドに腰掛けた状態で、読んでいたらしい本を自らの脇に置いて、顔を入り口の方に向けるだけで俺達を出迎えるルイズ。……なのですが、確かに普段の彼女からすると、少し生命力に欠けているような気がしますね。何と表現したら良いのか。
そう、気が抜けた、と言う感じですか。
もっとも、モンモランシーの説明を聞く
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