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スーパーヒーロー戦記
第52話 復讐の3号
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した時。イカファイヤーの目が怪しく輝いた。

「馬鹿め! 引っ掛かったな!」
「なっ!」

 突如起き上がったイカファイヤーの両手の触手がフェイトを捕える。彼女を自分の近くに抱き寄せてV3の方を向く。

「貴様……」
「おっと、動くなよ仮面ライダーV3! この女のか細い首をへし折る事になるぞ」
「あう……ぐっ!」

 フェイトの細い首にイカファイヤーの触手が絡みつく。苦しさに呼吸がしづらくなる。痛みに体が思うように動いてくれない。そんなフェイトが仮面ライダーV3を見る。

「グヘヘッ、良い手土産が出来た! この娘を持ち帰ればさぞお喜びになるだろう」
「何処へ行くつもりだ? 俺は貴様を逃がす気はないぞ」
「動くなと言った筈だ! それとも本当に目の前でこの娘を殺すぞ!」
「やってみろ」
「なっ!」

 その時、仮面ライダーV3の口から放たれた言葉は以外な言葉であった。

「どうした。一思いに殺してみろ。それとも口先だけなのか?」

 淡々と喋りながらイカファイヤーに近づく。それに恐れをなしたイカファイヤーはジリジリと下がりだす。

「く、来るな! 本当に殺すぞ! ほ、本当に殺すぞ!」
「やってみろ。その瞬間俺が貴様を地獄に叩き落す!」
「き、貴様! それでも血の通った人間か? お前には良心はないのか?」
「生憎だな。俺は既に人間じゃない。そして良心なんざ既に捨てた。今の俺にあるのは貴様等デストロンに対する復讐心だけだ!」

 そう言ってどんどん近づいてくる。もうイカファイヤーとV3の距離は拳の届く範囲であった。

「く、くそぉ! こうなったら殺してやる! 後悔するが良いV3ィィィ!」
「遅いっ!」

 フェイトの首をへし折ろうとする前にイカファイヤーの顔面にV3の拳が叩き込まれた。凄まじい衝撃であった。イカファイヤーの顔面がグシャグシャになる。フェイトの拘束が緩みだした。

「ふん!」

 それを見たV3はフェイトを掴んでいた触手を力任せに引き千切る。自由になったフェイトを横に退かし続けざまにイカファイヤーに攻撃を加える。
 拳が何度もイカファイヤーの体に叩き込まれた。やがてイカファイヤーの体は見るも無残な姿へと変えられる。

「ググッ……」
「トドメだ!」

 身動きが取れないイカファイヤーに向かいV3が飛翔する。空中で一回転して足を突き出す。

「V3キィィィック!」
「ぎやぁぁぁぁ!」

 V3のキックを諸に浴びたイカファイヤーは遥か彼方へと吹き飛び地面に倒れる。暫し痙攣したがその後動かなくなり、やがて爆発した。辺りにはイカファイヤーの残骸が飛び散っている。
 敵が居なくなったのを確認するとV3の変身を解き風見志郎に戻る。
 同じく、変身を解いたフェイト
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