戦場へ・・・・
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・・・・戦争は一向に激しさを増す。父さんは機械を設置にしに行ったっきり帰ってない
そして、とうとう東京が戦地になった
そんな時だ。俺の家に伊集院さんがやってきた。
「洋介君、あなたの出番よ。戦争を終わらせて!」
「伊集院さん、父さんは・・・・・?」
すると、伊集院さんは首を横に振った
「行方不明よ。ただ、機械の設置は完了した、と聞いたわ」
伊集院さんは、うつむきながらそういった
ショックだった。俺は動けなくなった。涙すら出なかった。怖かった、いろいろな感情が溢れてきて立ちすくんだ
「大丈夫、あんなにウザくて地面に埋められても死なないんだから大丈夫よ」
「・・・・・・・」
俺は、何も言えなかった。ただただ、無事を祈るだけだった。伊集院さんの顔も、悲しそうだった
「それじゃあ、行くわよ!戦地、東京へ!」
俺は伊集院さんのバイクに乗って、東京へと向かった
俺たちは、もう少しで戦地、というところまで来ていた。その時だった
「待つんだねぇ」
聞き覚えのある声が聞こえた。見ると、鎌を持った広子だった。さらに、横には執事らしき人と一人の青年がいる
「真・・・・・?」
伊集院さんはそうつぶやいた
「よう、母さん・・・・いや、父さん。息子・・・・いや娘に会うのは久しぶりだろう?」
どうやら、青年が真のようだ・・・・・って、え!?娘って・・・・女?!
恐るべし、伊集院一家・・・・・
「いつの間にこんなにでかくなったんだな・・・・・」
「そういうのに浸るのはよせ、今、父さんと俺は敵なんだ」
「な・・・・・なんだって?」
「お前・・・・・」
俺がそうつぶやいたその時、広子がクスッと小さく笑った
「私たちは、日本を破滅に追い込む必要性がある。そして、イギリスを最強の国にする必要性がある。そのためにお前が必要、そして、お前を止めることが必要」
いつものような口調ではなかった。眠たそうな声ではなく、怖い声だった
「こっちに来てもらう。そして伊集院、あなたには消えてもらう」
いったいどうすればいいんだ・・・・・困っていた、その時
「広子・・・・お前に洋介の邪魔はさせない!」
声のほうを振り向くと、そこには広人がいた。左腕には包帯を巻き、左目には眼帯をつけている
「広人、お前動けないんじゃ・・・・・」
「あぁ、まだ動いちゃいけない。でも、俺だって戦わなきゃいけないんだ。自分とも、戦わなくちゃ・・・・・」
そういって、広人は金属バットを、広子のほうに向けた
「広子!俺はもうお前を恐れない。自分とけじめをつけたいんだ、勝負しろ!」
「いけません!お嬢様!」
急に執事が口を挟んできた。だが、広子は冷静に返した
「お前は洋介の相手をしろ」
「・・・・わかりました、お嬢様」
執事の目が、俺に向いた時だった
「洋介、
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