第51話 対決、大蟻超獣
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の様に崩れだしたのだ。
「来たっ!」
「え? きゃぁぁぁぁ!」
あり地獄は瞬く間になのはの体を半分まで飲み込んでいく。思ったよりも早かった。急ぎ飛び込もうとした時、見慣れぬ青年が真っ先に飛び込んでいった。
「な、何だあいつ?」
「言ってる場合じゃねぇだろうが!」
詮索は後回しと言うように、ヴィータが真っ先に飛び込んだ。それを最後にあり地獄は綺麗にその場から消え去ってしまった。そして、先ほどまで其処に居たなのはと青年、そしてヴィータの三名は忽然と姿を消してしまった。
***
どれ程地下に来たのだろうか。一面不気味な黒い壁に覆われた薄暗い地面の空間の中になのはと青年は居た。
「大丈夫かい?」
「は、はい…あの…」
「君に少し聞きたい事があるんだ。良いかい?」
「え? えと…はい」
突然そういわれたので思わずなのはは頷く。すると青年は嬉しそうに微笑んだ。
「これから僕が言う事は本当の事なんだ。聞いて驚かないで欲しいけど、僕はこの星の人間じゃない。獅子座L77星出身の宇宙人なんだ」
「宇宙人? それって、あの時超獣を倒したあのウルトラマンって…」
「そう、僕だ。僕の名前はアストラ。生き別れた僕の兄さんを探してこの星にやってきたんだ」
包み隠さずにアストラは言った。本当なら驚く事なのだろうが、なのはは以前にもウルトラマンに会っていたので別に驚く事はなかった。寧ろ平然にアストラと向き合った。
「あの時私達を助けてくれたんですね。有難う御座います」
「どう致しまして。それより一つ聞きたいんだ。君の中に宿ってるその力は一体何だい? 僕等に似たような似てないような力を感じるんだけど」
どうやらなのはの中に眠っている光をアストラは感じ取ったのだろう。だが、それに対しなのはは首を横に振った。
「私も良く分からないんです。でも、何故かこの力を狙ってヤプールが襲ってくるってだけで…」
(やはりそうか、彼女が伝説にもなってる光の子…ヤプールが狙う訳だ)
アストラが納得する様に頷く。その時、遠くから獣のような雄叫びと凄まじい轟音が響いた。何かと思い其処に近づいてみると、其処には一体の超獣が地下鉄を引き抜いていたのだ。超獣は地下鉄列車を足元に叩き落すと口からゲル状の液体を吐き出してきた。
「見ちゃ駄目だ!」
咄嗟にアストラはなのはの目元を隠す。其処に映ったのは衝撃的な光景であった。ゲル状の液体は列車ごと中の人をドロドロに溶かしてしまったのだ。恐ろしい光景でもあった。
突如、超獣の前に異空間が現れヤプールが顔を出す。
【大蟻超獣アリブンタよ! お前はもう充分エネルギーを蓄えた。今こそ地上に躍り出て人間達を皆殺しにしろ!
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