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スーパーヒーロー戦記
第51話 対決、大蟻超獣
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いる女性の足元が突如あり地獄が現れ、その中に女性が吸い込まれてしまったのであった。
 その後、警察の必死の捜索も空しく、犯人を特定する事が出来ず事件は迷宮入りとなってしまった。それだけならまだ良かったのだが、立て続けに同じ事件が何件も起こり出したのである。




     ***




「連続女性失踪事件……また奇妙な事件が起こったものだな」

 その日、新聞を読みながらシグナムは呟いた。その日の新聞にデカデカと載っているのが件の連続女性失踪事件である。その内容によると被害にあった全ての女性が蟻地獄の様な現象が起こりその中に吸い込まれてしまったと言うそうだ。明らかに人間の成せる業ではない。

「っつってもあたしらには関係ない事じゃねぇのか?」
「嫌、この一連の事件の首謀者が主を狙って来るやもしれん。油断は出来ん」

 シグナムにとって最も危惧すべき点はその一連の首謀者が八神はやてを狙うかも知れないと言う危険性であった。何故ならこの事件の被害者は皆女性。理由は不明だが危険極まりない事に変わりはない。

「心配すんなシグナム。はやてが襲われる危険性はねぇよ」

 その心配を崩すかの様に甲児がやってきた。シグナムと向かい合うようにソファーに座る。

「どう言う意味だ? 兜」
「一連の事件の被害者のデータを調べた。結果、襲われた被害者は全員O型の血液型を持つ女性だった。つまり、首謀者はO型の人間しか狙わない事になる。そして、はやてはB型だった」

 甲児の推測が正しければはやてが襲われる危険性はない。とりあえず一安心だったが、其処で甲児の顔が暗くなった。

「只…」
「只、何だ?」
「なのはは…O型だ」
「それって、つまり…」
「あぁ、狙われる……恐らく、その首謀者の狙いははやてじゃなく、なのはだ…理由は分からないがそいつはあいつを殺そうとしている」

 途端に空気が重くなった。この推測は出来れば当たって欲しくない。しかしそれでもなのはが狙われる危険性が遥かに高い事は立証される事となる。

「何か、何か手はねぇのかよ!」
「無理だ、相手が地底に居るんじゃ手の出しようがねぇ……俺のTFOだって地面にもぐる能力はねぇんだ。勿論、グレンダイザーにも……」

 正しくお手上げの状態であった。相手が地上か空中に居るのなら話が早い。が、地底では話は別だ。地底に行くには硬い岩盤を突き抜けて地面にもぐらなければならない。しかしその手段が無いのだ。

(こんな時、ゲッターロボが居れば心強いんだけどなぁ)

 所詮はない物ねだりである。向こうから何の音沙汰が無いと言う事はまだゲッターが戦える状態ではない事を示している。となれば自分達だけでその首謀者と戦わなければならない。だが、戦おうにも相手は地
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