第51話 対決、大蟻超獣
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だわからない。只、此処に居る四人が少なくとも何千年も戦い続けていたと言う事実は知っている。
「ま、そんな訳だからさ。お前等のデバイスが壊れたら有る程度は修理してやれるから気兼ねなく頼めよ」
「あぁ、感謝する。お前のような奴が居てくれるとこちらとしても思う存分戦えるからな」
「良いって良いってぇ。その変わりちょっとばっかりサービスしてくれれば良いしさぁ」
「前言撤回する。やっぱり貴様は居ない方が良いな」
先ほどの格好良さは何処へやらである。その一言で全てが台無しとなってしまった。まぁ、甲児らしいと言えばらしいのだが。
「そういやぁシャマルさん。なのははどうでした?」
「外傷はなかったわ、でも内面が酷い状態よ」
「どう言う意味だよ」
「あの子、意図的に力を封印しているのよ。理由は分からないけどそのせいで本来の力の十分の一も出せてない状況だわ」
「あ、あれで十分の一かよ!」
ヴィータは正直驚かされる。あの時の収束砲。あれだけでも相等な威力になる。にも関わらずあれでも本気ではないとしたらもし本気になったらどうなるのか?
「ま、仕方ないだろうな」
「兜は知ってるのか?」
「あぁ、俺は一度あいつの本来の力を見たことがある……俺達が前に戦った超獣が居るだろ?」
甲児の言い分に皆が頷く。
「あいつ……その超獣を一撃で粉砕したんだ」
「!!!」
その言葉に皆は息を呑んだ。守護騎士達は既に超獣の危険性は理解している。その強さも既に体験済みだ。それを一撃で粉砕したとなると驚かない方が難しい。
「凄ぇじゃねぇか! じゃぁ何であいつはその力をわざわざ封印なんかしてんだよ?」
「怖くなったんだよ。その力が」
「力が?」
「あいつは元々誰かを守る為に魔法の力を得たような者なんだ。それがあんな恐ろしい力を手にしちまって、しかも、その力のせいで俺達をぶちのめす寸前までの事をしちまったからな」
甲児は半年前に起こったPT事件の最後の戦いを話した。あの時なのはを覆った赤い光。その光の力により超獣を倒し、ヤプールを退かせる事が出来た。だが、制御できない力は暴走し、仲間達にまで危害を加えてしまった。その事実を知ったなのはは自身の力に恐怖してしまい魔力の殆どを封印してしまったのだ。
「今のあいつの心の中は恐怖で一杯だろう。それでも必死に自分自身と戦ってるんだ。新しい仲間を守る為にな」
「新しい仲間?」
「お前等のことだよ」
甲児が四人を指差す。それに四人は驚いた。
「私達を守る為に?」
「あぁ、あいつはいつも自分の事は後回しにして回りの皆を助けようとする。お人好し過ぎるだろうが、それがあいつらしいんだ。だけどあいつ歯止めが利かないから誰かが支えてやらないと何時か折れちまうんじゃない
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