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スーパーヒーロー戦記
第51話 対決、大蟻超獣
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 一角超獣バキシムの出現から翌日。破壊された町では急速な復興作業が行われていた。破壊されたのはビルが立ち並ぶ市街地であり幸いなのはやはやて達の居る居住区の被害はほぼゼロでもあった。それでも、何時何処からでもやってくる超獣の存在は厄介以外の何者でもない。
 何しろ他の怪獣と違い出現する兆候がいきなりなのだ。故に対処に遅れてしまい被害を被る結果となってしまう。

「難しい話だよなぁ」

 その日、甲児は難しい顔をしていた。理由はいわずとも知れた超獣の存在だ。只でさえ強い上に神出鬼没と言うのは始末が悪い。せめて被害を最小限に抑えられれば良いのだが。

「何時かの結界みたいに超獣ごと囲むってのは出来ないのか?」
「相手が相手だ。あれだけの巨体を包み込むには相等の魔力が必要になる。我等にとってそれは致命的な事だ」

 シグナムが述べる。それは確かに痛い。守護騎士達は魔力を用いて先頭を行う。それを結界に使ってしまえば超獣を仕留める事が難しくなってしまう。
 が、何時までも後手に回っていてはいけない。何か手段を講じなければならないだろう。

「そう言えば、超獣が現れる時に突然空が割れる現象が起こったって聞いたんだけど」
「空が割れる…もしかしたらその際に特殊なエネルギーが放出されてるかも知れないな。一応調べてみるか」

 顎に指を当てながら甲児は机に紙を敷き、難しい図式を書き始める。

「な、何書いてんだ? 甲児」
「見て分かんねぇのか? 超獣の出現の際に発生するエネルギーを計算してんだよ。この結果が出ないと装置を作れねぇからよ」
「つくづく思うんだが、兜は一体何処の誰にそれを教わってきたんだ?」
「あれ? 言ってなかったか。俺ミッドチルダに行ってたんだぜ。ミッドチルダのジェイル・スカリエッティ教授の元で勉強してたんだ。それと地球からやってきたって言う光明寺博士と一緒にさ」
「お前、ミッドチルダに行ってたのか?」

 甲児のそれには皆驚く。当然だろう。一般的には甲児はアメリカに留学した事になっているのだから。
 勿論アメリカにも甲児は行った。だがそれはアメリカのNASA円盤研究施設で設計していた小型円盤TFOを完成させる為のと宇宙人に関する資料を見る為であり実際勉強をした期間はミッドチルダの方が長い。

「ところで、前の戦いで気づいたんだけど、お前等ってベルカ式の魔方陣を使うんだな」
「驚いたわ。其処まで知ってるなんて」
「まぁな、興味本位に魔法の事も色々と調べたんだ。なのは達が使ってるのがミッド式でお前等が使ってるのが古代のベルカ式なんだろ?」
「そうだ。我等は元々古い時代の人間だからな」

 甲児も守護騎士については簡単に調べてはある。闇の書の護衛プログラム。それらが何時作られたか、何の為に作られたかは未
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