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スーパーヒーロー戦記
第50話 強力タッグ、超獣をぶっ飛ばせ
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た。

「うわっ!」

 そのミサイル全弾がグレンダイザーに命中する。爆煙が巻き上がり、グレンの姿を覆いつくしていく。

「大介さん! この野郎!」

 甲児のTFOがバキシム目掛けてミサイルを放つ。小さな爆発が起こるもバキシム自体全く効いた素振りがない。爆煙が止み、其処には片膝を付くグレンの姿があった。

「くっ、強い…」

 思わず大介が呟いた。強敵である。伊達に超獣を名乗っている訳ではないのが目の前のバキシムを見て分かる。

(あの超獣を倒すには…あの時の力を使うしか……でも…)

 ザフィーラの上に跨りながらなのはは思い出す。彼女の心を支配した赤い怒りの光。あの力ならば超獣を倒す事が出来る。だが、同時にそれは自身の制御を離れ破壊の化身となってしまう悪魔の力でもあった。
 あんな恐ろしい力、出来れば二度と使いたくない。だが、使わなければ海鳴市は壊滅してしまう。
 迷ってる時間はなかった。

「ザフィーラさん、あの超獣の頭上に飛んでください」
「正気か? 危険だぞ」
「分かってます。ですからお願いします」

 必死に頼むなのは。何か策があるのだろう。そう察したザフィーラは静かに頷く。

「分かった、だが無理はするな」
「うん!」

 バキシムの攻撃を掻い潜りザフィーラはその頭上に辿り着く。其処でなのははレイジングハートを構えた。

「レイジングハート、ディバインバスターを使うよ」
【危険過ぎます。今のマスターの体にその衝撃に耐えられる保障は無いのですよ】
「それでもやるしかないの! お願い、撃たせて」
【承諾できません。それは自殺行為です!】
「……」

 承諾を受けられなかったなのは。するとその忠告を無視してなのはは砲撃態勢に入る。

【マスター!】
「御免、レイジングハート……でも、もうこれ以上誰かが傷つくのを黙ってみてるなんて出来ない!」

 レイジングハートの先端に桜色の魔力が収束していく。

「お願い、効いて! ディバインバスター」

 収束した魔力砲が放たれる。その光はかつてのそれよりも数段太く力強い輝きを有していた。その光がバキシムに当たる。バキシムの巨体を軽々と持ち上げ、やがて地面に叩き付ける。体中に傷が出来上がりかなりのダメージを与えたことは確実でもあった。

「す、すげぇ…あれがあのちびっ子の力かよ」
「つくづく奴が敵じゃなくて良かったと思うな」

 正直な感想であった。あんな代物を受けよう物なら無事では済まない。そして、それを最も感じていたのはザフィーラであった。

「凄まじいな。こうして姿勢を維持するだけでも骨だった。流石だな、高町」
「……」
「どうした? 返事しろ」

 幾ら語りかけても返事が来ない。不審に思い視線
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