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スーパーヒーロー戦記
第49話 飛べ!グレンダイザー
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 日本でも一番綺麗と呼び名の高い山。富士山。その富士山上空を一基の円盤が飛行していた。
 黄色と青のツートンカラーの小型円盤である。

「こんにちわ。マウント富士」

 上空から見下ろす富士山に向かいその円盤のパイロットはそう言う。そして、その視線を富士山の麓に設けられた施設へと向ける。

「光子力研究所も相変わらずみたいだな。半年も此処に帰って来てないから心配してたけど、あんまり変わってないみたいで安心したよ」

 一人そう呟き進路を変える。どうやら此処に来たのは只見に来ただけのようだ。

「さてと、そんじゃ次は海鳴市だな。あいつの驚く顔が目に浮かぶぜ」

 そう呟きそれの操縦者である兜甲児は嬉しそうに笑っていた。




     ***




 此処八神家の庭において、なのはは一人縁側に座りながらレイジングハートを見つめていた。

「ねぇレイジングハート。今の私の魔力ってどの位なの?」
【バリアジャケットは纏えるようになりましたが魔力値はとても低い状態です。今の状態ではディバインバスターもスターライトブレイカーも撃てないのが現状です】
「あうぅ…それじゃ以前の弱い私に逆戻りしちゃったんだぁ」

 一人ガックリと項垂れる。レイジングハートが言っていたその武器はなのはの中でも特に強い武器だ。その二つが使えなくなったのは正直かなり痛い。
 特にスターライトブレイカーを使えないとなるといざ怪獣が攻めて来た際に倒す事が出来ないのである。
 ふと、なのはは空を見上げる。

「ハヤタさん達…今頃どうしてるかなぁ?」

 そう呟いていた。ハヤタ、即ちウルトラマンが地球を離れてからと言うもの、奇跡的に怪獣の出現は確認されていない。それは有り難い事だ。
 だが、また何時怪獣が出てきて町を破壊するかも知れない。油断は出来ない状況でもあった。

「何一人で黄昏てんだよちびっ子」
「んにゃっ!」

 突如、なのはのデコに手を当ててグリグリしてくる感覚を感じた。やっていたのはヴィータであった。

「いたっ、痛いよヴィータちゃん!」
「そんな所で黄昏てるお前が悪い。お前みたいなちびっ子には似合わない仕草なんだよ」
「あぁ! ちびっ子って言ったなぁ! そう言うヴィータちゃんだってちびっ子じゃない!」
「残念でしたぁ。あたしはこう見えてもお前よりずぅっと年上なのさ。だからあたしには敬語使えよなぁ」
「え〜〜〜」

 縁側で早速ヴィータとなのはがじゃれあっている。守護騎士ことヴォルケンリッター達が家に来てからこれで3日目になる。初めは皆とても堅苦しく「主」だの「命令」だのとやかましかった。
 其処ではやてが…

「私はもうあんたらに命令せぇへんよ。皆は家族みたいなもんやもん。これから
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