第49話 飛べ!グレンダイザー
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達の姿があった。大介は迷った。あの状況を覆すにはアレに乗るしかない。だが、乗りたくなかったのだ。
(乗りたくない…あれにはもう、乗りたくないんだ!)
必死に首を横に振り頭に浮かんだ事を否定する。が、その時突如大介の脳裏に浮かんだのは紅蓮の炎に焼かれる都であった。
(くっ…奴等が…ベガ星連合軍がこの星に来たと言うことは…嫌だ! この美しい星を焼かれてたまるか!)
覚悟を決めた大介は一人ある場所に向った。この状況を覆す為に…
***
上空では甲児の操るTFOとヴィータの周囲を敵の円盤が取り囲んでいた。数は圧倒的に多い。
「畜生! ミサイルも撃ち尽くしちまった」
「こっちもそろそろヤバイな…畜生、こんな事ならもっとカードリッジ持ってくりゃ良かった!」
どうやら二人共攻撃する手段を失ってしまったようだ。それに逃げようにも回りを取り囲まれてしまっていては打つ手がない。
だが、その時であった。突如宇宙科学研究所のダムの部分が開く。
「何だ?」
「何か出てくるぞ」
二人が見る。其処から出て来たのはこれまた大きな円盤であった。白と赤の二色の円盤の前方にはロボットの頭部と思わしき部分が取り付けられていた。
「二人共下がるんだ! 奴等の相手は僕がする」
「な、その声…」
現れた円盤から声がした。甲児はその声に聞き覚えがあった。そんな中、現れた円盤【スペイザー】は小型円盤郡へと突っ込んでいく。
「これ以上貴様等の好きにはさせないぞ! スピンソーサー!」
円盤の両端から刃物のついたソーサーが放たれる。それは弧を描きながら飛行し斜線上の小型円盤郡を蹴散らしていく。
更にはロボットの腕からビームが放たれたり円盤を溶かす特殊液などが放たれ小型円盤を瞬く間に壊滅させてしまった。
「残るは円盤獣だけか…」
巨大円盤と円盤獣が向かい合う。突如、円盤獣が地面に降り立った。空中戦では不利と判断したのか地上に降りたのだろう。だが、それはまた誤算でもあった。
「シュート、イン!」
パイロットの掛け声と共に操縦席がロボットの口部分へと移る。
「ダイザーGO!」
円盤から飛び出すように一体の巨大ロボットが舞い降りた。
ロボットが円盤獣を前に腕を突き出す。
「食らえ! スクリュークラッシャーパンチ!」
ロボットの腕が飛び出し円盤獣に激突する。凄まじいパワーなせいか円盤獣がひっくりかえる。すると円盤獣が手足と顔を引っ込めて高速に回転しだした。コマの様に回りながら自身の体をロボット目掛けて突っ込ませ行く。
「反重力ストーム!」
ロボットの胸部から七色の熱線が放たれた。相手の重力を変える熱線である。
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