第49話 飛べ!グレンダイザー
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は家族として接してなぁ」
と、言って来たものだから守護騎士達全員が戸惑ってしまっていた。恐らく今までそんな事を言われた経験はなかったのだろう。
が、それも2〜3日したら慣れるものだ。今では皆すっかり此処八神家に馴染んでいた。
「はやてちゃん、そろそろご飯の支度しましょう」
「分かったでぇシャマル。手伝いお願いなぁ」
すっかりエプロン姿が似合う様になったシャマルと共に料理を作る。そして庭ではシグナムが自己鍛錬に精を出し、ザフィーラと光太郎の二人は組み手を行っていた。
「突きが甘いな。もう少し体重を乗せて殴るようにしてみろ」
「こうですか?」
お互い良い組み手相手が見つかって嬉しいのだろう。結構盛んに行っている。それから食事も大変賑やかになった。
何せいきなり家族が増えたものだから、今まで一人寂しかった食卓が一気に華やかになったのだ。
はやてにとってそれはとても微笑ましい光景でもあった。失った筈の家族がこうして得られた。孤独の寂しさを知っていた彼女にとってそれはとても嬉しい事でもあった。
***
翌日、此処海鳴市上空を一基の円盤が飛来していた。
「相変わらず此処の海は綺麗だなぁ…半年前と何も変わってない」
上空から海鳴市を見ながら甲児は呟いていた。そして徐々に高度を落としていく。
「どぉれ、久しぶりになのはの奴をからかってやるとするか」
意地悪な笑みを浮かべながら甲児の操る円盤が高町家前に着陸する。円盤から飛び降りた甲児が玄関前に立ちインターホンを鳴らす。
だが、全く反応がない。
「ありゃ? 留守なのか…残念だなぁ。折角会いに来てやったってのに…」
半ば手持ち無沙汰気味な気持ちになりながらも甲児は再び円盤に乗り出し空へと舞い上がる。そして、海鳴市を低空で飛行していく。
町では空飛ぶ円盤を見て驚く人々や指差す人々が殆どであった。
「いっしっしぃっ。まさかこれを操縦しているのが同じ地球人とは夢にも思わないようなぁ」
そんな風に笑いながら飛んでいる時であった。突如円盤の動きが止まったのだ。
まるで見えない何かに掴まれたようである。
「な、何だ?」
故障? それはおかしい。出発前にちゃんと点検したし、その際問題はなかった。では一体何故?
疑問に思う甲児を乗せた円盤が今度は突如地面に無理やり不時着させられた。飛び立とうにもやはり動かない。
「参ったなぁ、何処か故障でもしたのかぁ?」
愚痴りながら円盤から出ようとハッチを開ける甲児。その直後、甲児の目の前に一人の女性が現れ持っていた剣を振り下ろしてきた。
「異星人め! 覚悟ぉ!」
「うおわぁっ!」
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