第48話 守護騎士
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場でもある。だが、今のその公園には誰も居なかった。居るのは剣を持って狂ったように暴れている男と二人の少女であった。その内の一人が男に捕まっていた。
「こらっ! なのはちゃんを離してや! 私達が何したって言うんや!?」
「ブラックサン! ブラックサンを出せ! でないとこの娘を殺すぞ!」
なのはを抱えながら男がやたらめったらに剣を振り回している。その近くではやてが必死に叫ぶ。だが、男の耳には届いてないのか全く気にしてない。
「は、はやてちゃん! 早く逃げて」
「嫌やっ! 友達を見捨てて逃げられへんよ!」
「ウオォォォォ! 早く出て来い! ブラックサン!」
先ほど以上に激しく暴れまわる男。もう止めようがなかった。
「待て!」
其処へようやく到着した光太郎。その光太郎を睨む男。凄まじい形相であった。目が血走り、歯を剥き出しにして光太郎を睨んでいる。人間の目ではなかった。
「何て目だ。人間の目じゃない!」
「光太郎兄ちゃん!」
はやての声がする。どうやら彼女は無事だったようだ。
「はやてちゃん、大丈夫かい?」
「私の事は良いからなのはちゃんを助けてぇな!」
「分かった!」
頷き、男に向い立つ光太郎。どうやら男はあの持っている剣で操られているようだ。
「うおぉぉぉぉ! 死ねぇっ! ブラックサン」
「いい加減その人から離れろ、ビルゲニア!」
叫び、男の剣を持っている手に蹴りを当てる。衝撃の余り男は剣を手放してしまった。宙を放物線を描きながら剣が地面に突き刺さる。すると男もまた糸の切れた人形の様にその場に倒れこんでしまった。
「なのはちゃん、無事かい?」
「は、はい…光太郎さん、あの剣は…」
なのはの言葉に光太郎は静かに頷く。すると、剣から突如炎が湧き上がりそして、ビルゲニアが姿を現した。
「ビルゲニア! またキサマか」
「南光太郎。今日此処でキサマには死んで貰う。そしてキサマの中にあるキングストーンは私が貰う」
「何?」
「キングストーンは次期創世王の証。キサマには過ぎた代物だ。だから私が有効に使わせて貰おう」
剣を構えてビルゲニアが不適に笑う。それに対し光太郎は構えた。
「だとしたら貴様等悪魔達にこれは渡さない。渡す訳にはいかない!」
「い、一体何の話をしとるんや? ビルゲニア? キングストーン? 訳分からんよ」
「ふん、ならば教えてやろう。この男、南光太郎についてを…」
「止せ! ビルゲニア」
光太郎が叫ぶも時既に遅し、ビルゲニアが語りだした。
「この男、南光太郎は既に人間じゃない。我等ゴルゴムが次期創世王にする為に改造した言わば『改造人間』よ!」
「か、改造人間!!」
「くっ……」
光太郎の顔が重く
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