第47話 剣聖ビルゲニア
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八神家に居る事を決めた。ゴルゴムは恐らくはやても狙って来る。
ならば彼女の近くに居た方が安全と思ったからだ。そのはやても今はすっかり元の明るさを取り戻しており今では同じ年であるなのはと仲良くなっている。何とも微笑ましい光景であった。
そんな時、ニュースが流れた。それはこの近くの博物館で展示予定の古代エジプトの品々が報じられていた。
その中に、綺麗な装飾が施された剣と盾が映し出された。
「へぇ、宝石を埋め込んだ剣と盾かぁ…僕達みたいな庶民には縁遠い代物だなぁ」
「ほんまやなぁ。でもあんなのあったって邪魔なだけやでぇ?」
はやての言い分は今一夢がない。其処は普通考えないようにすべきなのでは? 等と光太郎は思いながらまたその剣を見た。
「ん? あのマークは!?」
光太郎は盾に彫られた紋章を見た。其処にはリンゴと蛇の絵が彫られていたのだ。
「どうしたんや? 光太郎兄ちゃん」
(あのマークは…ゴルゴムのシンボルマーク!)
突如、光太郎の脳裏に激しい怒りがこみ上げてきた。自分の、そしてはやての両親の命を奪い、また養父秋月総一郎を殺した憎きゴルゴム。
その手掛かりが今あの博物館にある。
「ちょっと俺その博物館に行って来る!」
「って、今の時間やともう閉館時間やでぇ! 光太郎兄ちゃん!」
呼び止めるもその時には既に家を出て行った後であった。もうはやての声は聞こえない。
「ホンマに光太郎兄ちゃんは早とちりやなぁ」
「あ、だったら私が呼んで来るよ」
「ホンマに? あんがとなぁ」
自分は足が不自由な為追い掛けるのは無理そうだ。此処は多少自由に動けるなのはが適任でもあった。
早速家を出ては見たが、その時には既に南光太郎の姿は何処にもなかった。脚の速さは凄まじい。
「やっぱり…光太郎さんも本郷さん達と同じ改造人間だったんだ! でも、何で? ショッカーはもう居ないのに…」
なのはは聞いていた。既にショッカーはほぼ壊滅しており新たに改造人間を作る事はほぼ無理といわれていたからだ。だとすれば一体誰が光太郎を改造したのだろうか。
「今は悩んでる場合じゃないか。レイジングハート。ナビお願い」
【お任せ下さい】
今はまず光太郎を探す事が先決だ。彼が何者かに改造されたかは、いずれ分かる事なのだから。
***
海鳴市の某所にある文化博物館。此処で先ほどニュースに流れていた剣と盾が飾られている事になっている。しかし、生憎既に閉館時間となっており入り口は閉められていた。
「遅かったか…だが、裏口ならまだ開いてるかも知れない」
光太郎は早速裏側へ回る事にした。若干後ろめたさはあるものの別に泥棒する訳ではない。そう自分
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