第九話
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めた。
「……この傷具合なら一週間程度で退院ね」
「そうですか」
「まぁそれはよく此処で安静にしておく前提だけどね」
「霊夢さんが毎日来て暴れそうです……」
鈴仙がそう呟いた。まぁ済まん……。
その後診察は終わり、霊夢達と面会時間が過ぎるまで話していた。
「……霊夢達が帰ると途端に寂しいな……」
そういやルーミアは大丈夫だったのだろうか? まぁ文と一緒に逃げたと霊夢が言っていたから大丈夫なんだろう。
「誠いる〜?」
「……何だニートか」
扉が開いて病室に入ってきたのは蓬莱山輝夜。遥か昔から生きている女性であり、この永遠亭から滅多に動かない。言わばニートだ。
「ちょ、ニートとか……まぁあながち間違ってはいないわね」
「いや否定しないのかよ……」
なお、輝夜は竹取物語のかぐや姫だと言っているが……八意さんは本当だと言っているから本当なんだろう。
一日中、鈴仙を弄るかゲームしかしない奴なんだけどな……。
「それで俺に何か用か?」
「ん〜、暇だから一緒にゲームしようかと思ってね」
輝夜はそう言ってスーファミを持って「やろう」というサインを送っていた。ちなみにソフトはぷよ○よとファ○スタだ。
「あのなぁ、俺は一応病人なんだが……」
「あら、私の命令が聞けないの?」
「俺は輝夜の部下じゃねぇよ」
「つれないわねぇ。一回くらい、いいじゃない」
輝夜はそう言って不満を言う。まぁ一回くらいなら構わないか。
「まぁええよ。それならやろか」
今回は久々に輝夜を負かしてやるか。ちなみに対戦成績は二十戦中八勝十二敗だな。
そして……。
「安静にしてなさいと言ったでしょう」
「……すいません……」
八意さんに輝夜と共に怒られていた。あの後、輝夜に勝ったが輝夜が悔しがってもう一戦もう一戦となったらいつの間にか俺達の後ろに八意さんがニコニコ笑いながら立っていた。
あの笑顔はマジで恐かった……。
「姫も誠君を安静しておくように言っておいたはずですよ」
「……いいじゃない。ぷよ○よなら大丈夫と思ったのよ」
「……全く。いい事誠君? ちゃんと安静にしなさいよ。読書はいいけどね」
その日は八意さんに散々と釘を刺された。勿論輝夜もである。
そして鈴仙から出されたお粥を食べてその日は八意さんから出された薬を飲んで寝るのであった。
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